AI が Equirectangular のスカイボックス用画像を生成してくれる Blockade Labs の Skybox Lab が面白い
いま流行りの AI 生成系
今回ご紹介するのは、ウェブブラウザ上で AI による自動生成を体感できるウェブサイトです。
いわゆる Equirectangular(正距円筒図法)のスカイボックス素材を作ることができます。※権利関係とか全然調べていないので、なにかに利用される場合は自己責任で!
Stable Diffusion や Midjourney などの画像系 AI と同じように、ある程度は文脈のあるプロンプトを入力することができるようになっています。
リンク:
ジャンルを選んでプロンプトを入力しよう
今回のサイト、まず一番最初に表示されるページの時点ですでに、WebGL を使ってスカイボックスを適用したシーンを描画しています。
マウスでドラッグ操作を行うことで視線を動かすことができ、いわゆる天球のなかに入ったような感じのビューになっています。
画面の下には各種操作を行うためのインターフェースがあり、ドロップダウンリストからはジャンルを自由に選択することができます。
ジャンルごとに、生成される画像の雰囲気はだいぶ変わってきます。
ジャンルのなかには、SF っぽいものだけでなく、アニメ調、デジタル、星雲、リアリスティックなどなど……
結構いろんな種類のジャンルが用意されています。
人工物が含まれるシーンだと、AI が生成したっぽい感じに見える部分が(いじわるに粗を探せば)見つかったりもしますが、自然的な風景の場合はかなり違和感なく仕上がりますね。
プロンプトを入力してから Generate のボタンを押して(または Enter を叩いて)生成が始まると、少なくとも記事の執筆時点では2~3分ほどで画像が生成されました。
生成された画像はダウンロードすることもできます。
ダウンロードされた画像は横長の1枚の画像になるので、いわゆる Equirectangular 画像として実装に組み込めば、簡単に天球シーンを作ることができます。(画像サイズはおよそ 3000 x 1500 くらいでした)
冒頭にも書きましたが権利関係がどうなってるのかわからないのであくまでもお遊びという感じで使うに留めたほうがよいと思いますが、それにしてもポンポンと次から次に画像が生成される様子は本当にすごいですね……
リアリスティックのジャンルを選んで生成されるシーンは、遠巻きに見たらまるで写真のような仕上がりになります。
最近はいろんな分野で AI が取り沙汰され、だいぶ一般にもその存在が浸透してきていますよね。
WebGL や 3D の世界にもいずれ AI によるブレイクスルーがやってくるんだろうなと随分前から思っていましたが……
今回のケースのような「素材の生成が手軽に AI でできてしまう」という状況は、2023年いっぱいである程度できてしまうかもしれないなと思いました。
テキストベースの世界における ChatGPT のような、いわゆる万能型の AI がいずれは出てきて、テクスチャ用素材からモデルデータそのものまで、デジタルデータならなんでもプロンプトを入力するだけで手に入ってしまうという時代がくるんでしょうね。それを予感させてくれる、興味深いプロジェクトだと思います。
ぜひチェックしてみてください。