
ド直球だからこその良さがある! カラフルで艶やかな質感が素晴らしい Cinekid Festival のウェブサイト
ただし跡地……
今回ご紹介するのは、オランダで開催されていた Cinekid Festival という子供向けメディアのフェス、そのスペシャルサイトです。
ただ、このサイト自体はどうも昨年の秋のタイミングで広報に使われていたもののようで、今になって見つけてしまって紹介するのか迷いましたが、あまりによくできていたので跡地ではありますがご紹介しようと思います。
子供向けメディアの祭典ということで、色使いも普通であれば選択しないような奇抜なものとなっており、CG 的な表現も含めて素晴らしい出来栄えです。
リンク:
プリレンダリングの映像を上回る品質
今回のサイトはいわゆるオフラインで行われるフェスを広報するためのウェブサイトだと思うのですが、現在は、そのイベント自体が終わってしまっているので、チケット購入などはできません。
ただ、当時のままの状態で WebGL 実装が動いていて、しかもその品質がすごいことになってるんですよね。ほんとにびっくりしました。
サイト内にはティザームービーが埋め込まれたセクションがあるのですが、その動画のプリレンダリングの CG よりも、WebGL 実装のほうが品質が高いのではないかと感じてしまうほどです。
まず、トップページでいきなり画面を埋め尽くす勢いでキャラクターが登場するのですが、このキャラクターがフェスのイメージキャラクターにあたるようです。
見てください、この奇抜でド派手な色使い……
通常、派手な実装をするにしてもここまで派手なトーンで表現することってないですよね。
だからこそ、逆にこのトーンでウェブサイトとしてキレイにまとめるのってものすごくハイレベルなことだと思うのですが、今回のサイトに関しては破綻している感じはまったくありません。
ド派手なカラーリングが見事にマッチしていて、もう見ているだけで楽しい気分になってきます。
背景のグラデーションと、キャラクターの腕というか羽の部分が、彩度全開な感じでぐるぐると色変化します。
さらに、キャラクターの頭の金属の質感、胴体の透明な質感、胴体のなかにある宇宙のような表現などなど、ほんとに WebGL で表現できるあらゆるテクニックを駆使したようなビジュアルをしています。
3D モデルに当てられているモーションも非常に自然でなめらかで、子供向けメディアの祭典ということもあってちょっと大袈裟な感じの動きがなんともいい感じです。
んま~~~ よくできてます。
世の中にある多くの WebGL 実装において、ある意味では禁忌的な色使いなのにも関わらず、一切の破綻なく見事にこれが表現として成立していてとにかく驚きます。
まるで生きているかのようななめらかなモーションもいい感じで、難癖のつけようがありません。
1つ問題があるとすれば、読み込み時などは若干負荷が高い点でしょうか……
だとしても、その完成度はなかなかのものです。
ぜひチェックしてみてください。