本物の音色を学習して再現! チェロを奏でるウェブアプリ Viola the Bird がすごい!
ビジュアルも素晴らしい完成度
今回ご紹介するのは、Viola the Bird というウェブアプリケーションで、Google の Arts & Culture で公開されているものの1つです。
制作したのは David Li さん。WebGL 界隈では超有名人なので名前を知っている人も多いのではないでしょうか。
当サイトでも少し前に紹介したオペラと機械学習を組み合わせた作例がありましたが、それと同じ系譜の作品となっており、本物のチェロの音色を学習させて利用しているようです。
リンク:
Viola the Bird — Google Arts & Culture
自動演奏はとてつもない心地よさ
今回のサイトでは、大きく2つのモードが用意されています。
いずれのモードでも基本の操作自体は非常に簡単で、マウスなどのポインティングデバイスを使って、画面上で左右にスワイプするだけです。
チェロをテーマにしたアプリケーションなので、実際にそれを演奏しているような感じで左右にスイスイとドラッグ操作するような感じですね。
先述した2つのモード、操作自体は同様のシンプルなものですが音が出る仕組みがかなり違います。
デフォルトで選択されているコンサートモードでは、なんとユーザーがやることは適当に(あるいはタイミングを見計らって)左右に自由にスワイプするだけです。音程は、自動で調整してくれます。
コンサートモードの場合は画面の上のほうからナビゲーションが流れてくるようになっているので、タイミングを上手に見計らうだけでまるでチェロで見事に音程を取っているような感じで演奏できます。
これはなんとも言えない爽快感があり、めちゃくちゃ楽しいです。
一方で、もう1つのモードであるフリースタイルモードでは、弦のどの部分で音を奏でるかをユーザーが自分で操作することで、音程を調整します。
こちらはかなり慣れが必要そうですが、インターフェースのデザインは非常に見事でとても直感的です。
WebGL の描画結果としてのビジュアルの完成度も異常に高く、鳥の羽毛の質感やその自然と揺れるような羽の動きは本当に見事です。
さすがの完成度に脱帽します……
以前のオペラを機械学習することで実現したウェブアプリも素晴らしかったですが、今回のやつもすごいですね。
鳥のキャラクターの表情も、実際にインタラクティブに動くのは目だけなのですが、とても表情豊かに感じるほど自然です。
流れるような羽の動き、奏でられる音の自然さなど、とにかく全体的な完成度も手触り感の良さも異次元レベルです。
ぜひチェックしてみてください。