豊富な 3D シーンはどれも完成度がエグい! ハイエンドブランドを多く抱える LVMH のスペシャルサイト
高品質な WebGL 実装が目白押し
今回ご紹介するのは、世界のファッションシーンを牽引する巨大グループ LVMH のスペシャルサイトです。
LVMH は子会社にルイヴィトン、ディオール、ティファニー、ブルガリ、フェンディなどなど…… ここに記載した以外にも、ものすごい量の有名ブランドを抱える巨大グループです。
もともとは、コニャックで有名なヘネシーとルイヴィトンが合併してできた企業体みたいですが、現在の子会社の数と知名度は異次元のレベルに達していて、ファッションにはまったく無頓着な私でも名前を知っている企業ばかりです。
そんなファッション界の巨塔が展開しているスペシャルサイトだからか、CG の品質にも妥協なく、しっかりと作り込まれた WebGL 事例となっています。
リンク:
実際にはいくつかのウェブサイトの集合体
今回のサイト、実はいくつかのサイトへのリンク集的な役割も持っていて、ここで紹介するいくつかの WebGL 実装は実際にはいくつかの別々のドメイン以下に置かれています。
これがなにか意図があってそのようになっているのか、技術的な問題からあえて別ドメイン以下に展開しているのかは不明ですが、使われている 3D リソースの量が多そうなのであえて分けている感じなのかもしれません。
表示される 3D シーンはとても幻想的な雰囲気のものが多く、ハイブランドのイメージを連想させるような、そういった絵作りです。
当サイトからリンクしているページを開くと、まず最初に表示されるのは鏡が円筒状に並べられた風景です。
広い水面の上に、円を描くように並べられた鏡はそれぞれが別の世界へのゲートのような感じで演出されており、鏡のなかには別の世界の様子が映し出されます。
この記事を執筆している時点では、まだ鏡の中になんの絵も投影されていない Coming soon と書かれたものもありますが、それぞれの鏡ごとに異なる世界観が割り当てられています。
東京の街を歩いていても、ハイブランドのショップが多い地域(たとえば銀座など)は独特の空気を感じますが、WebGL の実装を多く見てきた経験で言えば、ウェブサイトの場合もハイブランドのスペシャルサイトってなんか不思議な空気がありますよね。
なんというか……
非現実のような世界観というか、あまり見たことのないオブジェやカラーリングが出てくるようなイメージがあります。
今回のサイトでもどこかそういった傾向が感じられる気がします。
もちろん、どの場面も普通に CG としてのレベルは高く、見ごたえがあります。
冒頭あたりでも書いたように、今回のサイトは1つのウェブサイトであるかのように(おそらく意図的に)作られていますが、実際にはいくつかのウェブサイトを1つにまとめて、まるで単体のコンテンツであるかのように演出されています。
LVMH という企業体そのものが多くの子会社を抱えるグループ企業なので、なんとなくそれを体現した形になっているとも言える気がします。
WebGL の実装としては非常に丁寧な作りで、インタラクションの設計やギミックの面白さ、演出の美しさや派手さという意味でも隙がありません。
とてもレベルの高い WebGL 実装で、表現も多彩なので一見の価値は間違いなくあると思います。
ぜひチェックしてみてください。