
3D 表現を大胆に取り入れつつ見せ方にもこだわりが感じられる Architecte — Jessica Mille のウェブサイト
リアルという訳ではないけど質感はステキ
今回ご紹介するのは、いわゆる建築デザインを手掛けている Architecte — Jessica Mille のウェブサイトです。
建築系のウェブサイトなんですが、どこかアーティスト性を感じるような艷やかな仕上がりのウェブサイトになっていて、なんとなく不思議な感じがします。
いわゆるフォトリアルな質感とはちょっと違うのですが、これはこれですごくおもしろいですしキレイだなと感じる、そんな演出が取り入れられています。
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どこか奇抜で大胆
今回のサイトのデザインは、基本は黒を背景としたシックな雰囲気なのですが、用いられているフォント、また WebGL の表現などの雰囲気もあって、クラシックでシュッとした雰囲気というよりは、なんとなく表現力が豊かな印象に仕上がっています。
トップページ、冒頭部分で表示されるなんとも形容しがたい質感をしたロゴマークは迫力満点です。
スクロールしてやると、ロゴマークが少しずつ下のほうに移動してくるのですが、文字の上にそのまま重なってくるようなところはなんとも大胆。しかしそのロゴマーク越しに見える文字の色がにじむ感じとか、結構面白い表現だなと思います。
これスクリーンショットで伝わりますかね……
一枚目の画像のほうがわかりやすいかなと思うのですが、ロゴマークの形をした 3D ジオメトリの向こう側がにじんだように色ずれします。
なんかこう…… 写実的というのとも違うのですが、これはこれですごく個性的で面白い表現だと思います。
その他にも 3D モデルが出てくるシーンがいくつかあり、透明感やキラキラとした反射する質感をまとっているものが多いです。
また、各事例を紹介している下層ページも別途用意されており、そちらはどちらかというと写真を中心としたコンテンツで事例が紹介されています。
下層ページにも実は 3D 要素があって、スクロールしてどんどん読み進めていくと、最終的に建築物のシルエットや構造を立体化した、どこか模型的な印象の 3D 表現が出てきます。
演出、あるいは表現、という意味ではこれってそんなに重要じゃないような気がしてしまいます。それこそ、写真だけでもある程度は建築物のデザインについて言及・伝達できるとは思うんですよね。
でも建築デザインという文脈では、それに向き合う姿勢が真摯であればあるほど、こういうコンテンツも用意する必要があったのかもしれないなと感じました。
これ、完全にその業界を知らないド素人が気ままに個人の感想を書いてしまうのですが……
なんか、建築系のデザイン事務所のウェブサイトってこういうおしゃれな感じというか、どこかアートを感じるようなウェブサイトが結構事例として多い気がします。
なんというか、建造物を建てる、あるいはそれをデザインするという行為は、どこかアート的な素養を含む余地がある世界なのかもしれません。
今回のサイトは技術力がずば抜けているといった強烈な尖ったポイントがあるわけではないのですが、すごく個性的でおしゃれな雰囲気です。
ぜひチェックしてみてください。