本格派のフォトリアルな質感にこだわった自動車のコンフィギュレーター Classics Garage がおもしろい
超大作の個人プロジェクト
今回ご紹介するのは、クラシックカーのコンフィギュレーターを WebGL で実装した Classics Garage です。
どうやらこちらはなにかのプロモーションサイトとかではなく、個人的なプロジェクトとして開発されてきたもののようですね。
すごくこだわりの詰まったフォトリアル系の実装となっていて、ポストエフェクトもかなり個性的な感じにキマってます。
リンク:
Classics Garage - Car Configurator by Anderson Mancini
驚きの詰まったコンフィギュレーター
今回のサイトでは、よくある WebGL 製のコンフィギュレーターと同じような部分もあれば、まったく見たことのない面白い試みがされている部分もあります。
機能的な話の前に、まずはグラフィックスとしての質感のところから触れていくと、傾向としてはフォトリアル系に分類される質感重視のシェーディングです。
ただ、なんというか本当に光学的に正しい見た目というよりは、ポストエフェクトも活用しながらとにかくかっこよく見えるにはどうしたらいいか、ということを突き詰めていったような感じですね。
そして、画面の下に並んだアイコン類から、いろいろなアクションを起こすことができるようになっています。
一般的なコンフィギュレーターによくある、ボディカラーの変更などが可能となっており、色を変えると雰囲気も一気にガラリと変わりますね。
さらに、ヘッドライトを照らすようなボタンもあり、点灯するとすごく派手な見た目に一変します。
こういうエフェクトがこう…… 良くも悪くも強烈すぎる味付けとなっているのが今回のサイトの個性かもしれないですね。
個人的に一番驚いたのが、ボディの中にある機構を虫眼鏡を使って透かして見ることができるという機能。
この機能を使って宝探しのようにボディを観察するのは、すごくゲームっぽい体験としておもしろいです。そして見た目的にも、デジタルな空間を覗き見ているような、不思議な質感がたのしいですね。
この透かして見るモードで赤っぽく輝いているパーツを見つけると、その見つけた個数に応じてポイントが溜まるようになっていて、一定数までポイントが加算されると実績が解除されます。
実績が解除されることで、画面下に並んでいるメニューが開放されてできることが増えるという仕組みです。
個人プロジェクトとしてこれだけのものを作って公開するというのは、すごく強いモチベーションを感じますよね。
グラフィックスにもすごくこだわりが感じられ、現実的な物理現象に即しているかどうかはともかく、CG としてだいぶ工夫が凝らされています。
床への映り込み、画面の中心部分以外で発生するブラーのような効果、ヘッドライトのド派手な光条など、エンタメとしてすごく見ていて楽しい外見になっています。
ぜひチェックしてみてください。