ショールームのような美しい 3D シーンで見るプリザーブドローズ製品を扱う Amoroses のウェブサイト
砂漠にたたずむパビリオン
今回ご紹介するのは、イタリアでプリザーブドフラワーの事業を展開する Amoroses のウェブサイトです。
サイトの多くの場面が 3D によって構成されており、結構手が込んだ作りになっています。
まるで万博のパビリオンかなにかを想像させるような、個性的なシルエットを持つ砂漠の中の建造物、そのなかをゆっくりと進んでいく 3D コンテンツとなっています。
リンク:
Amoroses | Real stabilized roses, the gift for every occasion
雰囲気を重視したビジュアル
今回のサイトを、その構造というか、提示される情報だけを抽出して整理すると、実はサイト内に置かれているコンテンツは極論を言えば単なるリンク集と同じものです。
しかし、それらの各種リンクは雰囲気のある 3D シーン内に上手に散りばめられており、インタラクティブ性もある楽しい仕掛けとともに提示されるため、見事に体験を伴った上手なプロモーションになっていますね。
3D シーンが結構しっかり作り込まれていて、手が込んでいます。
サイトのロードが終わると Enter ボタンが表示され、それをクリックするとコンテンツがスタートします。
とは言っても、まず最初はイントロ演出が用意されていて、そこでは 3D のバラが描かれるものの、まだ音声によるナレーションが再生されるにとどまります。その場面が、この上のスクリーンショットですね。
このナレーション付きのイントロ演出が終わると、いよいよ 3D シーンが現れるのですが、これがなかなか雰囲気があるんですよね。
サイト全体の傾向として、なにかしらの契機に応じて花びらが舞うような演出があったりして、そういうところもすごくよくできています。
3D シーンはスクロール操作を行うだけの簡単な仕組みでどんどんカメラが進んでいきますので、操作自体は難しくありません。
途中、いくつか丸いアイコンが表示されるオブジェクトが登場するようになっており、これが各種プロダクトの詳細を見るための入口の役割を果たしています。
詳細ページにもインタラクティブな要素(色を変化させるなど)が実装されていたり、よく工夫されています。
3D 空間をまるまる1つウェブ上に再現してしまう系の WebGL コンテンツは、ハイブランドのウェブサイトなどによく見られます。
今回のケースも、プリザーブドフラワーのメーカーとして、雰囲気やブランドイメージを重視したい背景がクライアント側の要望としておそらくあったんでしょうね。すごくきれいな 3D シーンを用意していて、その意気込みが伝わってきます。
コンテンツの量としてはけして多くなく、いくつかの製品のリンクが置かれているだけのシンプルな構造なのですが、体験としては WebGL がすごくいい仕事をしていてブランドイメージの向上につながっていそうな感じがします。
ぜひチェックしてみてください。
リンク:
Amoroses | Real stabilized roses, the gift for every occasion