Unity で作られたマルチプラットフォームゲーム Glozzle! WebGL 出力版も公開中
Unity 製の WebGL ゲーム!
今回ご紹介するのは、Unity の WebGL 出力を使った、オンラインで楽しめるゲーム Glozzle です。
ゲームの内容としてはシンプルですが、まだまだ Unity の WebGL 出力を使ったゲーム作品は多くないと思いますので、ご紹介したいと思います。
スワイプ(ドラッグ)のみの簡単操作
このゲーム、WebGL 版だけでなく、非常にたくさんのプラットフォーム向けに開発されているのが特徴的な一作です。
Magma Mobile というフランスのアプリ制作会社のリリース作品で、iOS 版、Android 版にとどまらず、Windows Phone 版やデスクトップ向けの製品まであるようです。
恐らく今作は、この制作会社が初めてウェブバージョンをリリースした作品ですね。
WebGL バージョンのインターフェースは、タブレット端末を連想させる外観になっていて、よくある「画面の埋め込み合成」のような感じで実行されます。
ゲームの内容は非常にシンプルなもので、スワイプやドラッグの操作によって、バラバラになったパーツをビュー上で一枚の絵に仕上げていきます。
非常にシンプルな操作系、シンプルなルールだけに、なんというか難易度の差を設けるのが難しいタイプのゲームですね。10 ステージくらいプレイしてみましたが、できることが限られているので、没頭するという感じではなく途中から作業っぽくなってしまうのがゲームとしてはちょっと残念。
けしてゲームとしてレベルが高いわけではないですが、Unity の WebGL 出力を利用したゲーム自体が現状ではまだまだ珍しいので、開発者目線では特にいろいろと参考になるのではないでしょうか。
ここからは完全に個人的な意見です……と一応前置きしておきますが、正直なところ、この程度のゲームであれば WebGL 版としてわざわざ公開するメリットが、あまりないような気がします。
しかし、たとえば製品版はモバイルアプリで、体験版が WebGL 出力になっていてオンラインで気軽に楽しめるとか、そういった戦略的な意味での WebGL 版の活用方法というのはあってもいいのかもしれません。
ブラウザ一本であらゆるプラットフォーム向けにゲームを配信できる、それが WebGL 製ゲームの大きなメリットです。しかし、それを実現するにはハードウェアの進化や通信の高速化といったインフラ面での整備も必要になりますね。
今回ご紹介した Glozzle のように、挑戦的な試みのひとつとして WebGL 版を同時公開するアプリメーカーが増えていけば、状況はどんどん好転していくような気がします。応援の意味も込めて、ご紹介させていただきました。
実際にオンラインでプレイが可能ですので、ぜひチェックしてみてください。