アメリカの祝日であるメモリアルデーに合わせて制作された WebGL 製の追悼デモが長編の超大作!
戦没者を偲ぶ追悼記念日
日本にはほとんど馴染みがありませんが、アメリカでは一般的な祝日として認知されているメモリアルデー。
暦の上では 5 月の最終月曜日が、祝日になるようですね。
このコンテンツは WebGL と音声を利用した、10 分以上にも及ぶ長編コンテンツになっています。
奪われた命の数を思い知らされる
今回のコンテンツは、正直なところ戦争というものにあまり縁のない現代日本社会には、なかなか難しい内容なのかもしれません。しかし、このコンテンツにはたくさんの人の、いろいろな思いが詰め込まれているような、そんな気分にさせられる「何か」があります。
様々な環境で閲覧できるように、ビデオの再生のみのバージョンも用意されています。
かなり、時間を掛けて作られたものなのではないかという気がします。
あまり 3D 表現は出てきません。基本的には 2D で大量のオブジェクトを高速に動かすために WebGL を利用しているのでしょう。
人の形をしたシルエットが、同時に大量に描かれるシーンがあります。こういった処理なら、たしかに WebGL の得意とするところでしょう。
ほかにも、チョークを使ったような独特なラインの表現や、各国の国旗がはためく様子などが見事に表現されています。
コンテンツの途中には、一時的に音声の再生を止めて、インタラクションのあるシーンを自由に操作しながら、データを詳細に閲覧することができるモードなどが用意されています。
このモードも、放っておけば一定時間で自動的に次へ進んでいってしまいますが、じっくり眺めたい場合は進行をストップできるようになっています。
スプライトを用いた表現のほか、当時撮影されたと思われる写真を用いた表現なども織り交ぜられています。
全編英語なので少々わかりにくい部分もあるかもしれませんが、それでも見ていると思わず息を呑むような感覚に襲われるシーンがいくつかありました。
英語以外の言語も用意されているようですが、残念ながら日本語は無いようです。
正直なところ、普段ご紹介しているような、気軽に楽しく眺めるようなコンテンツとは根本的に違います。
しかし、このようなクラシカルなデモも、WebGL を使えばより次元の高い表現力を得ることができるという、素晴らしい一例だと思います。
とても訴求力のある内容に仕上がっています。
気になる方は、チェックしてみてください。
リンク:
The Fallen of World War II - Data-driven documentary about war & peace