組み合わせは多種多様！ ウェブカメラからの入力にリアルタイムにエフェクトを追加する Feedback Cam
様々なパターンを組み合わせ可能
今回ご紹介するのは、ウェブカメラの映像を取得しながら、リアルタイムにエフェクトを掛けることができる Feedback Cam というウェブアプリケーションのデモです。
WebRTC を利用すると、ブラウザからウェブカメラの映像やマイクにアクセスすることができますが、今回の作品もそのような技術を利用しているのだと思います。
この手のアプリケーションは比較的よく見かけるものではありますが、任意にエフェクトを組み合わせることができる点がとてもユニークだと思います。
色反転やシンメトリーを簡単に
サイトにアクセスすると、まずウェブカメラへのアクセス許可を求められます。ウェブカメラを搭載していない端末だと、そもそもコンテンツを楽しむことができないので、注意しましょう。
カメラへのアクセスを許可してやると、自動的にビューが切り替わり、カメラからの入力を利用した映像に切り替わります。
映像全体が回転したり、傾斜したりしながら、色に関するエフェクトもリアルタイムに反映されていきます。
上の画像は、映像を撮影している際の私の頭の向きは垂直に上に向かっていますが、映像全体が回転しているので傾いて見えている感じですね。
画面内のクリックやキーの入力に反応して、次々とエフェクトが切り替わっていきます。ネガポジ反転、RGB ずらし、シンメトリーなど、いくつかのエフェクトが備わっているので、ぽちぽちとクリックしているだけでもいろいろと楽しめるのではないでしょうか。
白髪さんです。
WebGL と GLSL を利用すると、イメージデータの各画素に対して事後的に、高速で処理を行うことができます。今回のようなカメラの映像にリアルタイムにエフェクトを掛ける処理には、GLSL の高速な動作がうってつけというわけです。
さらに、画面の右上には、メニューが隠されています。
ここにはチェックボックスがたくさん並べられていて、各種のエフェクトをトグルすることができます。チェックが入っているエフェクトが有効になるので、自由自在に組み合わせることができるわけですね。
このようなエフェクトの種類を選択しつつ組み合わせることができる仕組みが導入されているのは、このウェブアプリケーション自体が、アーティスティックな映像を生み出すためのものだからなのかもしれません。
このアプリによって撮影された画像は、別途 Tumblr にまとめられています。
撮影の仕方次第では、まるで幾何学模様のアートのような、不思議な映像を作ることもできるのですね。
普通に自分の姿を撮影しているだけでは、正直それほど面白いわけではないかもしれません。被写体や、光の具合などを工夫すると、こんなにも面白い映像が作れるのだなということを、Tumblr を見ていると感じます。
アートには答えがないので、面白いですね。同時に難しいものでもありますけど。
WebRTC と WebGL を組み合わせたウェブカメラアプリケーション、ぜひチェックしてみてください。
