フラグメントシェーダを記述するための教科書として執筆されているオンライン書籍 The Book of Shaders
openFrameworks 界隈では有名な方が著者
今回ご紹介するのは、GLSL のフラグメントシェーダを記述するための教科書のようなコンテンツとなる、The Book of Shaders です。
著者は Patricio Gonzalez Vivo 氏。この方は openFrameworks の開発者コミュニティをリードする中心的な存在で、一部ではとても有名な方のようです。
今回紹介する The Book of Shaders は現在も随時コンテンツが追加され続けているオンラインの教科書。フラグメントシェーダの記述に関するとても有益なコンテンツとなっています。
具体的な記述例から実行結果まで
先にも触れたように、このコンテンツはオンラインで閲覧できるタイプのコンテンツで、今も執筆が続けられています。
目次のように公開予定のコンテンツの一覧が並んでいますが、その内容を見るとかなり踏み込んだハイレベルな内容までを網羅する予定のようです。
実際のコンテンツの中身を見てみると、具体的な GLSL の記述例をコードブロックでわかりやすく表示しているだけでなく、WebGL によるライブプレビューが小窓で実行されるようになっており、非常にわかりやすい作りになっています。
それぞれ、ある程度のテーマでまとめられたコンテンツは、少しずつ読み進めながらレベルアップを図るのに最適な粒度に調整されているようです。
全編英語ながら、コードの記載や実行結果の表示があるおかげで、英語がよくわからない人でも十分に参考にできるコンテンツに仕上がっていると思います。
今後もどんどんコンテンツが追加されていくものと思いますので、たまにチェックしておきたいサイトですね。
また、サイト内には印刷してオフラインでも見れるようにするための手順なども記載されています。学習しようと考えている方への配慮がとても行き届いていて、素晴らしいサイトだなと思います。
Examples のページでは、オンラインエディタ風の仕組みまで入っており、このサイトのトップページで描画されている月の模様が、GLSL のフラグメントシェーダだけで制作されていたことが伺えます。
これは非常にうまい見せ方だなと思いました。私も機会があれば、こういう形でわかりやすく作例を見せるなんてことができたらいいなとさえ、思いました。
GLSL に特化した上に、さらにフラグメントシェーダの扱いを中心にしているので、網羅的に WebGL を学習するのには向かないかもしれませんが、ことシェーダに関しての学習には、かなり参考にできる内容だと思います。
長期連休を取られている方は、この機会に GLSL に挑戦してみてはいかがでしょうか。そうでない方も、定期的にぜひチェックしてみていただければと思います。