Curl Noise などをふんだんに利用しシーン遷移にもこだわったデモ作品 Tides がとてもいい感じ!
波打つ Curl Noise を使ったなまめかしい美しさ
今回ご紹介する作品、実は先日も同じ作者の方の作品を紹介したばかりではあるのですが……とてもしっかり作られているものでしたので、ご紹介しようと思います。
Curl Noise と呼ばれる、ちょっとした流体のような動きをする独特なノイズがあります。
これを効果的に利用し、一種のなまめかしさといってもいいような、独特な世界観を持つデモに仕上がっています。美しさや儚さみたいなものを感じられる不思議な世界観を味わってみてください。
音とのリンクはスペックに依存する?
今回のデモは、一応、サウンドに反応して動くような挙動をする部分もあるのですが、もしかしたらこの反応するタイミングは、ハードコーディングされているかもしれません。
見る端末によって、もしかすると処理落ち的なことが起こってしまい、若干の演出とサウンド再生とのずれが起こるかもしれないですね。純粋な処理落ちなのかもしれませんが。
しかし、見た目はとても美しい映像が展開され、本当に独特な雰囲気が実によくできており思わず目を奪われます。
Curl Noise の、触手が伸びていくかのような特殊な動きが、パーティクルによって表現されている様子です。
今回のデモには大別していくつかのシーンタイプがあり、上の画像のようにノイズが中心になっているシーンのほかにも、板ポリゴンのようなものが見えるもの、ゴッドレイのように光が溢れ出す様子が描かれるものなど、どれもとても美しく仕上がっています。
全体に暗い背景のシーンが多いですが、暗いシーンでは光や明るい色を効果的に使った演出がベースになっています。
しかし一方で、全体的に暗いとはいってもそればかりではなく、背景が白になっており、そのなかで黒いパーティクルが動き回るようなシーンも用意されています。
色合いが違うだけで、随分と印象が違って見えるから不思議です。
下の画像は、白背景に黒のパーティクルでやはりノイズを用いた表現がなされています。
3DCG や Demo の世界では、映像美だけでなく、サウンドとの親和性や一体感も非常に大切な要素になります。
この作品の素晴らしいところは、その音の雰囲気と、シーンの雰囲気の一体感ではないでしょうか。見事に作品として、なにか訴えるものを持っている気がします。
数分間の短いデモですが、こういった少々コンパクトながらもうまくシーンを繋いでるデモを見ると刺激になりますね。
ぜひチェックしてみてください。