これが天才の仕事か…… Steven Wittens 氏の新作は思わず目を奪われる美麗サウンドビジュアライザ
HexGL などでお馴染みの Acko.net 作者の新作
今回ご紹介するのは、きっと誰もが彼の作品を何度も目にしたことがあるであろう、WebGL 界隈ではかなりの有名人 Steven Wittens 氏の最新作です。
既に Twitter 等でもかなり拡散しているので、もしかしたら閲覧済みの人のほうが多いかもしれませんが、サウンドビジュアライザとして見事な仕上がりの今作は紹介しないわけにはいかないかなと思いました。
WebGL を最近知ったとか、これからいろいろ勉強してみたいとか、そんなふうに考えている人はぜひ彼のサイトも含めて、ご覧になってみていただけたらと思います。
実に美しいメッシュとパーティクルの共演
今回のデモはメッシュ状のワイヤーフレームの薄い膜モデルと、パーティクル表現やブラー表現をうまく組み合わせた作品です。
ただ音の様子を再現するだけではなく、いくつかの複雑なパターンを生成しながら、サウンド再生に合わせて常に姿を変えるメッシュがとてもきれいです。
大きく分けるとオブジェクトには二種類あり、シーンの中心にはぼやけた光の雲のような部分が常にあり、その両側を膜状のメッシュが挟み込んだような形が覆っています。
この光の塊の動きが特徴的で、常に形や動き方を変えながら、さらにサウンド再生に連動して動くように設計されています。
色合いも、青から黄色、ピンクや緑など、次々と変化していきます。
途中からは、パーティクルのような粒のひとつひとつにもカラーリングが適用されるようになったり……
あるいは、光の塊の動きがより複雑な起伏や波紋状に変化したり……
とにかく見るものを退屈させない様々な表情を見せてくれます。
技術的にものすごく難しいことをやっているというわけではないのですが、シンプルな中にもデザインや見せ方に工夫が感じられますね。
この作品の作者の方は、代表作がいっぱいありすぎてどれから紹介していいのやら……という感じの人です。
その作品はゲームからスライド資料、ウェブサイトの背景やデモ作品など、本当に多彩でしかもどれもがかなり高いレベルで安定しています。
こういう作品をひとつでも多く生み出せるように、日々精進しないといけないなあと考えさせられます。
ちなみに、あまり彼の作品について知らないという方は、彼の作った代表的なサイトのひとつ、Acko.net をご覧になってみることをお勧めします。
エンジニアという側面と、クリエイターという側面が、見事に両立した作品たちを楽しんでみてください。