高負荷注意!? Curl Noise を利用した三次元空間での流体シミュレーション!
混ざり合う紅白の液体
今回ご紹介するのは、いかにも技術デモといった雰囲気の作品で、しかもなかなかの高負荷な WebGL 製の物理シミューレションデモです。
Curl ノイズという、当サイトでも何度かご紹介している特殊なノイズを利用して、液体が流れるようなデモを見事に実装しています。
惜しむらくは、少々負荷が高いことでしょうか。しかしこれは物理演算系のシミューレーションではおなじみですね。非力なマシンでは少々つらいと思いますので、そこは注意してご覧になってみてください。
調整できるパラメータがなかなか多彩
今回のデモは、基本的には一点ものというか、たくさんの機能が含まれているデモというものではありません。先程も書いたとおり、いかにも技術デモという感じの仕上がりなので、あまり派手さやエンターテイメント性は感じられないでしょう。
それになんといっても動作がかなり高負荷なので、あまりじっくり眺めるというのが難しいケースもあるかもしれません。
実機で試していないので微妙ですが、MacBook Air などのようなオンボードマシンでは、WebGL が落ちたり、あるいはブラウザごと落ちたりといったことが起こる可能性もあるので、ちょっとだけ注意してほしいなと思います。
しかし、その不思議な動きや、まるでペンキが混ざり合うような不思議なシミューレーションは見ているだけでも非常に面白いですね。
いろいろなネタが仕込まれたエンターテイメント性こそありませんが、画面の左側に設置されたメニューからは、多彩なパラメータを自由に調整することが可能となっています。
残念ながら私自身は Curl noise の実装を行ったことがないので、それぞれのパラメータの詳細な意味まではわかりませんが、だいたい単語から雰囲気でどういった変化が起こるのかは想像しやすそうです。
基本的には画面の左右から、ある程度塊になった状態の液状のオブジェクトが中央に向かって浮遊していき、中央付近で混ざり合いつつ、徐々に空間に溶けて消えていきます。
これは密集した大量のパーティクルを物理演算してさばいているのだと思いますが、影の表現や微妙なライティングによる光沢が、不思議な質感を醸し出しているなと感じます。
強力なマシンを持っている方なら、思う存分パラメータをいじり倒して、様々な効果を楽しむことができるでしょう。
万人向けの楽しいデモというわけではありませんが、非常に面白いデモです。
よかったら、チェックしてみてください。