ドイツ在住のエンジニアが生み出した美しき GPGPU の芸術作品たちを堪能しよう! ※ただし熱暴走注意
GPU を使い倒せ!
今回ご紹介するのは、ドイツ在住のエンジニア、Felix Woitzel 氏が公開している WebGL 作品群です。
そのほとんどは GPGPU を駆使して様々なアルゴリズムにより描かれる美しいグラフィックス作品です。それらはいずれも、これも間違いなく芸術作品なのではないだろうかと、心から感じさせてくれる質の高いデモばかり。
今回は、キャプチャ画像と併せて作品をご紹介してみようと思います。
非力なマシンの場合は高負荷注意
初めに書いておきますが、今回ご紹介するデモは、いずれも軒並み高負荷なものばかりといった感じです。
少し古いラップトップなどでは、ちょっと負荷が大きすぎて実行が難しいケースもあるかもしれません。できれば、グラフィックボードなどの高性能なパーツを搭載しているマシンでご覧いただくのがいいと思います。
性能がいいマシンであれば、それだけ動作も滑らかになりますので、よりデモの動作を楽しむことができると思います。
さて、こちらの作品群の作者の方は、作品一覧のようなインデックスページを作ってらっしゃらないようです。ただ、作品は Twitter などを通じて常時公開されているので、まとめて掲載してしまってもご迷惑が掛かることはないのかなと思い、ご紹介することにしました。
いずれも高品質な作品ばかりで、本当に芸術的なアート作品のようにさえ感じられるものが多いです。
流体などの物理現象を取り入れたデモ
全体的に、流体表現などの物理現象を取り入れたと思われるデモが多いです。
また、時間の経過と共に、その表情がガラリと変化するものもありますので、しばらく眺めていると楽しいと思います。
また、多くの作品はマウスカーソルによるインタラクションに対応しているので、グリグリとマウスカーソルを動かしてみると、またまた違った雰囲気を楽しむことができるでしょう。
以下、副題は私が勝手に感想を記したもので、作品の正式なタイトルなどではないです(笑)
時の流れと共に変化する
以下のデモは時間が経過すると本当に別物のような雰囲気になります。
生きているかのように
まるで生き物の体内を覗いているかのような、不思議な動きが面白い作品。
深海の闇に浮かぶパーティクルみたい
光沢のある水のような表現とパーティクルの合わせ技。
文字を使ったデモも
文字をダイナミックに投入している珍しい作品。
流体表現が美しい
どぎつい色使いが見るものを圧倒する流体デモ。
白黒の世界
こちらもインクが固まるように時と共に刻一刻と外見が変化します。
謎の躍動感
こちらはマウスによる操作でバウンドするように動く様子がとても躍動的。
パーティクルバージョンも躍動感
上のデモと同じような跳ねるような動きが面白くて、ついついクリック連打しちゃいますね。
GPGPU の可能性を感じる作品群
さて、いかがでしたでしょうか。
いずれの作品も、最初からページ全体がスクリーンになっているので、フラグメントシェーダでものすごい量の計算を行う必要がありどうしても負荷が高めになってしまいますね。
しかし、GPU の能力を直接引き出しているからこそ、WebGL と GLSL でこれほどの映像がリアルタイムに生成できると思うと、やはり可能性を感じます。
いわゆるシングルパスのシェーダとはまた違った、ちょっとコアなシェーダを活用した作品群。どれも秀逸なものばかりです。
ぜひチェックしてみてください。
リンク:
Coupled Turing patterns with blur gradient and a twin vortex mouse warp
Generative net from Turing patterns with gradient flow
Turing pattern + particle projection feedback + blur gradient composite
WebGL Persistence of Vision Poi Simulator
Turing pattern + particle projection feedback + blur gradient composite
Coupled Turing patterns with blur gradient and a twin vortex mouse warp
Cell Division remix of Felix Woitzel's WebGL GPGPU Turing pattern + fluid simulation