アクティビティ管理サービス Strava がサイクリングの記録を三次元化する WebGL デモを公開中
自らの走った軌跡を振り返る
今回ご紹介するのは、ランニングやサイクリングの記録をクラウド管理できるサービスである Strava が打ち出した、サイクリングの過程となる軌跡を三次元表示するコンテンツです。
日本でも、趣味や健康のためにランニングをしたり自転車に乗ったりする人は多いですが、Strava はより専門的な目線からユーザーをサポートする本格的なサービスです。
当然、スマートフォンなどに搭載された GPS で位置情報をリアルタイムに収集して、それをあとから解析するなどの機能があるのですが、今回のサイトはその情報を三次元空間にマッピングし WebGL で視覚化したものですね。
高い疾走感のあるビジュアルとサウンド実装が面白い
今回のサイトは Strava のサービスなので、その膨大な、クラウドに集計されたデータを利用することができるようになっています。
とは言っても、誰でも全ての記録データにアクセスできるというわけではないのですが、Strava の運営によって用意された、プロの走行データを可視化することが可能となっており、Strava を使っていないユーザーにも楽しめるコンテンツとなっています。
左側の STRAVA RIDES は、試すことができていないのですが、恐らくユーザー自身のデータを用いた可視化ができるのではないかと思います。
一方、画面の右側には PRO RIDES と書かれている部分があります。こちらからは、プロの走行データを可視化するデモを見ることができるようになっています。
選択するとデータのロードが始まるのですが、ローディング画面も自転車のギアをイメージしたプログレス表示になっており、なかなかセンスがあります。
デモがスタートすると、実際のコースをそのまま三次元空間上に配置したデモに加え、勾配を二次元で表したグラフが出てきます。
グラフの左側にある再生ボタンのような三角形のアイコンをクリックすると、本当にそのときそのままのスピード配分での、リアルな走行データを用いたアニメーションを見ることができます。
とは言っても、デフォルトでは、若干早送り気味のスピード設定になっています。画面の一番下の部分にあるスライダのようなものを操作すると、本当にそのコースを自転車が走った時の、そのままのスピードに設定することもできます。
実際に再生を初めてみると、下り坂では BGM がちょっと早くなり、上り坂では BGM の再生がスローになるということに気がつくでしょう。走行スピードの調子に合わせるように、BGM の再生スピードも動的に変化するようになっているんですね。これは面白い。
また、上の画像で見るとわかるように、走っている間は風をイメージしたようなラインが三次元空間上に出現するようになり、とても疾走感のある映像として楽しむことができます。
自分の自転車での走行データが可視化できるとすれば、これは大きなモチベーションに繋がりそうな気がします。
こういった、ビッグデータではない、よりパーソナルなデータの可視化というのも、今後は増えていくのかもしれませんね。非常に面白いサービスだなと思います。
ぜひチェックしてみてください。