芸術的な思想を指すダダイズム……その現代における表現は WebGL を使った一風変わったコンテンツ!
なんだこの不思議な世界観は
今回ご紹介するのは、ちょっと変わったコンテンツです。
1900 年初頭のころ、ヨーロッパなどで起こった独特な芸術思想、芸術運動のことを、ダダと呼ぶそうです。
私はまったく知識が無かったのですが、いろいろ調べてみて、初めて知りました。そんな芸術的な思想を反映してか、今回のサイトはかなり独特な雰囲気を持っています。
なんというか、形容しがたい不思議な世界観なのですが、WebGL などの新しい技術をしっかりと使いこなしている印象です。
Tweet が自動音声で読み上げられる不思議なサイト
はじめに断っておくと、私は個人的な思想や特別な意図があって今回の記事を書いているわけではありません。あくまでも、WebGL コンテンツのひとつとして、ご紹介しようと思い筆を執っています。
今回初めて調べてみたところによると、1910 年ころに発生した一種の反戦運動やそれに伴う芸術活動などのことを、大きなくくりでまとめて「ダダ」と呼ぶみたいですね。
ちなみに Wikipedia の冒頭を引用すると以下のように説明されています。
ダダイスム(仏: Dadaïsme)とは、1910年代半ばに起こった芸術思想・芸術運動のことである。ダダイズム、あるいは単にダダとも呼ばれる。第一次世界大戦に対する抵抗やそれによってもたらされた虚無を根底に持っており、既成の秩序や常識に対する、否定、攻撃、破壊といった思想を大きな特徴とする。ダダイスムに属する芸術家たちをダダイストとよぶ。
うーん。よくわからんですね。
ただ、抑圧的な世相のなかで、なにか強いエネルギーが耐え切れずはじけ飛んだような、そんな活動のことを指すのかもしれません。
と、そんな怪し気な思想というか背景があって、今回のサイトです。まさに、怪しさ全開のページから、今回のコンテンツへのリンクが貼られています。
Twitter の鳥ちゃんが大変なことになってます。
やばい……やばすぎる……
そして、コンテンツのほうも、不思議さ全開の内容になっているのですが、その怪し気な雰囲気とは裏腹に技術面ではかなりしっかりと作られている感じがします。
360 度にぐるりと円を描くようにシーンが用意されており、そこにはリアルタイムに取得されたツイートが表示されるようになっています。
注目すべきは、怪し気なオブジェクトたちの間にさりげなく置かれている Tweet と、それを自動的に読み上げる不思議な自動生成の音声です。
どういうロジックを使っているのか、よくわからないのが正直なところですが、無機質に、ぶっきらぼうに、なぞの音声がツイートを読み上げます。
なんともシュール、その不思議な世界観は初めて見たひとをちょっと驚かせるものかもしれません。
日本人の感覚だと、ダダイズムという言葉や思想自体が体感的によくわからない場合が多いでしょう。私も、やはり正直なところあまりよくわからないまま、このコンテンツを眺めていました。
ただ、音声系の処理にしても、あるいは WebGL だけでなく単純に Web コンテンツとしても、そのサイトの完成度はかなり高次元に達していると感じました。
背景にある思想がどんなものであれ、面白い、あるいは技術的に注目に値するものは、当サイトでは紹介していけたらと思います。もし、今回の記事で気分を害されたりした方がいたら申し訳ありません。
こういった思想を揶揄する気持ちはありません。
個人的には、WebGL コンテンツとして非常に興味深く見ることができました。
みなさんもよかったらチェックしてみてください。