様々なポストエフェクトをウェブカメラからの入力に合成する MOSH がすごい!!
その組み合わせ、無限大!!
今回ご紹介するのは、WebRTC を利用することによりウェブカメラへとアクセスし、そこにリアルタイムにエフェクトを加えることができる、とても面白いウェブアプリケーションです。
この手の、カメラからの映像に対して加工を行う WebGL コンテンツはこれまでにもいくつか登場していますが、今回の MOSH のすごいところは、豊富なシェーダによるエフェクトを、掛け合わせながらまったく新しい表現を模索することができる点です。
ただプリセットを選択するだけではない、その無限の可能性には、とても興奮させられます。
様々なパターンを組み合わせろ!
まず、MOSH のサイトに行くとイメージデータをアップロードして利用するか、あるいはリアルタイムに取得されるウェブカメラの情報を用いるか、最初に選択を促されます。
個人的には、ウェブカメラ搭載の端末でぜひ使ってみてほしいですね。
やはり、動く映像に対して動的にエフェクトが追加されていく様子を見るほうが、はるかに楽しいからです。
そして、この MOSH にはあらかじめたくさんのシェーダによるエフェクトが内蔵されており、完全に確認したわけではないですが、少なくとも 20 以上のパターンがありますね。
これはすごい!
ちなみに、なにもエフェクトが掛かっていない状態の doxas さんが以下のような感じ。
撮影はやめてください! と手を掲げ精一杯抵抗する doxas 氏。
キャプチャ画像ではちょっと見にくいですが、画面の下のほうには、雷のマークと共に「MOSH」と書かれているボタンがあります。
このボタンが、たくさん内蔵されているシェーダを ランダムに切り替えてくれる便利ボタン になっており、ボタンを連打するだけで次々とエフェクトを切り替えていくことができます。
そして、画面の右側には、それらのシェーダに関する情報が格納されており、MOSH ボタンをクリックしてシェーダが切り替わると、右側のパラメータメニューが自動で開閉するようになっています。
開いたメニューからは、さらに詳細にパラメータを変化させることができますが、もちろん、ランダムに MOSH ボタンを連打しまくるだけでも十分たのしいですね。
どうですか?
画面の右側のメニューが、毎回ランダムに開閉して切り替わっているのがわかりますね。
適用されるエフェクトにはいくつかカテゴリがあります。いわゆる、色を操作するだけのタイプのシェーダ。これらのシェーダが切り替わると、モノクロになったり、あるいは全体が虹色に変化するアニメーションが掛かったりします。
そして、画面を歪めるタイプのシェーダ。これが適用されると、シーンが波打つようにアニメーションしたり、鏡に映したように中央から線対称になったりします。
さらに、ノイズっぽいエフェクトが追加されるもの、あるいは RGB ずらしが発生するものなど、とにかくパターンがとても豊富です。
組み合わせ次第で、同じシェーダを使っていても雰囲気が突然変化したりするのはとても面白いですね。
WebGL を介して GLSL を利用し、映像に対してエフェクトを適用するものとして仕組みはそれほど難しくないのです。
ですが、これだけ豊富なエフェクトを備えているのは珍しいですし、とても素晴らしいですね。
プリセットをただ選択するだけでなく、それらの全てが、パラメータの微妙な調整を行えるようになっているというのも、本当にすごい。
また、MOSH ボタン、つまりランダムにエフェクトが切り替わる便利ボタンですが、これがまたいいですね。思いもよらなかったシーンが突然出てきて、とても感性を刺激されます。
年度末でいろんな意味で追い込まれ過ぎて「ち……ちからが暴走する……」と恥ずかしいセリフを吐露する doxas 氏の様子。
GLSL ならではの高速な映像処理のおかげで、動作はとても軽快です。
そして、単体のシェーダで全てを表現するのではなく、複数のシェーダを組み合わせることによってシーンを構築する仕組みは、なにもこういった画像処理に特化したものだけに限定されず、ゲームやデモの作成にもヒントを与えてくれるでしょう。
単純にコンテンツとしても楽しいですし、シェーダの実装は参考になりますし、シェーダの組み合わせを見ながらいろんなことを考えたり、刺激を受けてみたりするのもいいですね。
とても有益なコンテンツだと思います。
ぜひチェックしてみてください。