大量のオブジェクトと多彩なパラメータを持つエフェクト調整が楽しい WebGL デモ作品 boiler!

doxas : 2016-03-18 13:21:51

物量系+ポストエフェクト

今回ご紹介するのは、大量のオブジェクトを描きつつも、そこにさらにポストエフェクトを加えることでシーンの雰囲気がガラリと変わる、非常に迫力のある WebGL デモ作品です。

オブジェクトの流れるような動きには、最近 WebGL 界隈で比較的よく利用される Curl ノイズが使われています。

しかし、ただ単に大量のオブジェクトを描くだけでなく、そこにさらにエフェクトを追加できるというのが、本作の優れたポイントだと思います。

ブラーを掛けたり動きに変化をつけたり!

Curl ノイズは、いわゆるパーリンノイズのようなノイズの技法を根底に置きつつ、まるで流体のような、独特で滑らかな軌道を計算で割り出すことができる技術です。

WebGL でリアルタイムに利用できる流体系の技術として、最近はよく見かけるようになりました。

今回の作品は、そんな Curl ノイズを利用してオブジェクトをとても生き生きと動かしています。

マウスのドラッグ操作を行えば、カメラの位置を自由に動かすことが可能です。

遠巻きに眺めているのも、それはそれで鳥や魚の群れを眺めているようで楽しいですが、大きくカメラを寄せて、ダイナミックにマウスで視点操作を行うのもまた楽しいですね。

デフォルトの状態では、赤と青のベースカラーが配色に使われており、ところどころ色が微妙に混ざり合ったかのような、不思議なグラデーションになっています。

そして、画面の右側にあるパラメータ調整のためのメニューを開くと、そこにはたくさんの調整可能なパラメータ類が並んでいます。

上の画像は、パラメータメニューの中からブラー処理を有効化してキャプチャしたものです。

全体に少し加算合成のような効果が加わっているのがわかるでしょうか。デフォルトの状態に比べると、いくらか幻想的な雰囲気になりますね。

ブラー周りはもう少し派手に変更することもできるようになっていて、チェックボックスのオン・オフや、スライダーによる細かな強度の変更などで、簡単にシーンに手を加えることができます。

飛んでいる扁平状のキューブモデルは、それぞれがライティングによって陰影付けされることもあって、単純なモデルながらとても立体感のあるシーンを描き出しています。

そこにさらにポストエフェクト系の処理を加えることによって、単純なモデルしか使っていないにもかかわらず、非常に迫力のある、楽しくかっこいいデモに仕上がっていると思います。その割に、動作も軽めで素晴らしいなと感じます。

こういった技術デモではパラメータを自由に調整することができるようになっていることが多いですが、自分なりの表現を模索する際にも、こういったデモを活用することでインスピレーションが得られますね。

先人がこうして公開してくれているデモを、見て楽しみつつ、自分自身の創作のためにも活用できると、より充実した WebGL によるクリエイティブ体験ができると思います。

とてもかっこいいデモなので、ぜひチェックしてみてください。

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