星に名前を付けてプレゼントすることができるサービスが WebGL で宇宙を可視化するとこうなる
日本語版サイトもある本格サービス
今回ご紹介するのは、世界中でその奇妙なビジネスを展開する Online Star Register のサイトです。
こんなサービスがあるなんて私は全然知らなかったのですが、まさか誰のものでもない星に名前を付けて証明書を発行し、それがビジネスになっているとは……驚きです。
ちなみにこれは学術的な正式名称の話ではなくて、あくまでも早い物勝ちで恒星にアダ名を付けていくようなものですね。なんとも肝の据わったサービスだな……
ただし、WebGL で実装されたビューアのほうはとんでもなく気合いが入っていますね。非常に見た目は美しく、非常に高い完成度となっています。
初期化時の超絶高負荷状態に注意
今回のこのウェブサイト、運営している OSR はオランダが本拠地の企業のようで、日本語サイトだけでなく、かなりの言語に翻訳したサイトを多国籍で展開しているようです。
今回の WebGL 版のデモについても、多言語対応がなされており、当然のように日本語版サイトも用意されています。
若干日本語訳が怪しいのはお約束ですね(笑)
画面の右上のほうに言語を選択できるドロップダウンリストがあるので、そこから日本語を選択するとほぼ全ての文章が日本語化されます。
このサイトはビューアとしての機能を持っているので、実際に OSR で星の登録をしている場合は、その名前や ID によって星を探すことができるようになっています。
実際の星空を見上げて、アレが私達の星ね! みたいなことは当然ながらできないので、このように専用のビューアを使って、対象となる星が宇宙のどのあたりにあるのかを、調査できるようになっているみたいです。
スマートフォンアプリもあるようなので、うまくすれば本物の星空の中から探すことも、不可能ではないのかもしれません。
ビューアの部分は上の画像をご覧いただくとわかるとおりで、宇宙モノにありがちと言ってしまえばそれまでですが、なかなか気合いの入った作りになっています。
ただ、このサイトは読み込んでいるデータの量、そしてそれをイニシャライズするのに相当なパワーを使うようで、完全にデータが初期化されるまでは一時的に高負荷状態になります。
やたらデモが重いなあと感じたとしたら、しばらく待っていると急に軽くなるような感じがするかもしれません。非力な端末を使っている場合、最悪フリーズあり得るレベルだと思ったので、注意が必要ですね。
画面の上のほうには検索窓のようなものがついていますが、ここから星に付けられた名前や ID を使った検索が行えるようになっています。
実際に検索窓に適当に文字を打ち込むと、そのキーワードを含んだ名前がサジェストされるので、比較的、目的の星を見つけやすいのではないかなと思いました。
検索を開始すると、広い宇宙の中を文字どおり光速に移動して、該当する星がクローズアップされます。
星の拡大ビューの状態では、とてもかっこいい恒星の様子がレンダリングされます。ただ、これがどれほど実際の恒星の外見に沿っているのかは正直わかりません。というか、普通に考えれば本物を模した見た目になっていることはちょっと考えにくいですかね。
でも、宇宙のどこに、自分たちが名付けた星があるのか、そのスケール感は間違いなく感じられるでしょう。非常に壮大な宇宙というフィールドのなかで、星に名前を付けることをビジネスにするサービスを思いついた人は何人いるのでしょうか……
個人的にはうまいこと考えたなと思いますが、しかしこれだけ大きなサービスにまで発展させてきたからには、やはり実際に利用することで想像以上の何かが得られるものなのかもしれません。
WebGL の実装としては負荷が高い点を除けば、見た目は本当にかっこいいので、技術的な意味での刺激にもなると思います。
サービス内容云々は置いておき、ひとまずサイトを眺めて宇宙の広大さに浸ってみるというのもいいかもしれません。
興味のある方はぜひチェックしてみてください。
リンク:
Online Star Register (OSR) presents One Million Stars