紙をテーマにした WebGL デモ! 様々な表情を見せる不思議な世界観が秀逸な一品
舞い踊る紙・紙・紙
今回ご紹介するのは、WebGL を使った紙をテーマにした WebGL デモ作品です。
私はあまり芸術やアートには詳しくないのですが、今回のサイトに登場するたくさんの女性の顔は、このサイトの名前にもなっている Fornasetti という方が描かれた一連の作品から引用されているようです。
Piero Fornasetti(ピエロ フォルナセッティ)は、このモデルとなっている女性の写真を見た時に、理由は分からないが描き始めてしまってやめられなくなった、と後年語ったそうですがこのサイトにはそんな彼の思いの一端が、込められているのかもしれません。
モデルはイタリアの歌手
今回の作品に登場する女性は、イタリアで孤児からスターダムを駆け上がった Lina Cavalieri(リナ・カバリエリ)という方みたいですね。
今回のサイトの主題はむしろこれを描いた Fornasetti のほうにあるのだろうとは思うのですが、こちらの女性が持つ不思議な魅力も、作品をとおして伝わってきます。
サイトにはいくつかのデモが用意されており、それぞれに背景色の変化がつけられています。見せ方は様々で、どのようなインタラクションが仕込まれているのかもそれぞれ違っています。
黄色い背景のこちらのデモでは、床一面に規則正しく紙が並べられています。
マウスカーソルをぐりぐりと動かすと、まるで風に煽られるようにしてそれらが舞い上がる様子を見ることができます。
ちなみに画面内をクリックすると、小さな爆発音のような効果音が鳴り紙が吹き飛ぶ様子も見ることができ、とてもおもしろい演出だなと感じます。
その他、紙が積み上げられたようになっているシーンや、風に吹き飛ばされて舞い上がる様子を表したシーンなどが用意されています。
いずれも、マウスカーソルの動きに連動したり、クリック操作に反応したりするインタラクションが実装されています。
まるでこのサイトそのものが一種のアート作品のようにさえ感じますね。イタリアというとあまり WebGL 製の実装を見かけないのですが、フランスの作品にも似た芸術的なセンスを感じさせる仕上がりとなっています。
ひとつひとつの紙に描かれている表情の絵は、なんと本当はプレート(お皿)に描かれたものらしいですね。その種類は 350 種類もあるそうで、本当にすごいですね。
私はフォルナセッティという画家の存在すら知らなかったような無知でしたが、これは彼のファンであれば思わずため息の出てしまう作品なのではないでしょうか。
アニメーションも滑らかに、とても不思議な、しかし魅力的なコンテンツに仕上がっています。
ぜひチェックしてみてください。
リンク:
Fornasetti(フォルナセッティ)の虜たち | interior freak online BLOG ※参考リンク(日本語のブログ記事)