これはさすがに尖り過ぎ!? あまりにヤバイ世界観が面白い WebGL アートデモ作品
用法用量に注意
今回ご紹介するのは、あまりにも尖ったその表現は人類に早すぎた感のある WebGL アートデモ作品です。
珍しいタイプの作品なのでご紹介しますが、割りと内容がキワドイというか、なんというか、あくまでもアート作品として捉えてご覧いただくことをおすすめします。
なんだか私の中でもうまく定義できないのですが、表現や見せ方としては非常に上手な部分もあって、評価が難しい感じの作品かなと思います。
危ない世界へ足を踏み込む
最初に書いておきますが、この作品は結構刺激が強いです。
アンダーグラウンドな世界観を受け付けないという感じの方は、ご覧にならないほうがいいかもしれません。
ただ先程も書いたように、WebGL を使った面白い表現が多く取り入れられており、参考にする意味で眺めてみるというのは何かしらの価値があると思います。
まずローディング画面からその雰囲気が伝わってくると思うので、ローディング画面見て無理だと思ったらウィンドウをそっ閉じしましょう。
ロードが終わると、こんな感じの画面が表示されます。
エイリアンの手のようなものが見えていますが、これは実はいくつかある種類のうちのひとつです。
この画面ではマウスカーソルの位置によって、腕の種類や、その肌の色などがインタラクティブに変化するようになっています。
この後に続いていくデモの中では、自分自身の手だけがレンダリングされるような感じになるのですが、その手の外観をどんなものにするのか、この最初のシーンで選択することになります。
画面をクリックすると先に進みます。
本番のシーンがスタートすると、ビデオと WebGL のレンダリングが重なったような描画になります。
そして、マウスカーソルの種類や画面の隅に出てくるインフォメーションなどに従い、マウスカーソルを上下や左右に動かすことで、自分自身の手が何かしらのアクションを起こします。
たとえば上の画像はシャンパンを持つ手が描かれているのですが、この状態なら「マウスカーソルを上下に動かす」という動作によって手の動きが変わったりする、といった具合です。
その他にも、画面内に線を引くことができるシーンがあったり、口の中に怪しげなクスリをもらうようなシーンがあります……怖い!
ポストエフェクトを使ってシーンに動的に変化を加えるような描画があったり、多彩なアクションを受け取る様々なシーンがあったりと、案外に豊富なネタが仕込まれています。
正直なところ、見せ方はとても上手だなと思います。
このデモを作った意図はあくまでも、アーティストとしての表現のひとつだとは思うのですが、その尖った感性は日本のエンジニアの多くには理解しがたいものかもしれないなと感じました。
しかしこの作品を作ったアーティストたちのサイトはなかなかセンスがあっていい感じです。
まるで Mac のデスクトップを思わせる独特なポートフォリオサイトですね。(上の画像は彼らのウェブサイトです)
このサイトで公開されている他の作品を見ても、やはり彼らの表現は独特で人を選ぶ傾向があるのかなという感じもします。
WebGL はいろいろな活用の仕方があり、表現をどうやって行うかは自由です。こういった少し尖った人を選ぶような表現であっても、やはりそこには何かしらの情熱が込められていると、今回の作品を見て感じました。
ちょっと言い方は悪いですが、本当に人を選ぶコンテンツだと思うので、気になる方はご覧になってみてください。