検索と世界をテーマにした Google と日本科学未来館の共同コンテンツ
Google 公式だけにとてもよく出来ている
今回ご紹介するのは、ちょっとめずらしい Google 公式のコンテンツです。
といっても、Google は最近ではイベントに合わせて公開するような特設サイトでは、WebGL などの次世代技術を積極的に利用していますよね。今回のサイトは、検索をテーマにしたもので、とても面白い内容になっています。
どちらかというと、子供でも楽しめるようなポップな印象のコンテンツですが、丁寧に作られていて非常に面白いです。
検索から見えてくる世界
今回のコンテンツは、実は公開されてから結構時間が経っています。公開当初に、既にご覧になったという人も、実際多いかもしれないですね。
私はあらためて今回じっくりと見てみたのですが、とても興味深い、楽しい内容だなと感じました。まあうがった見方をし始めれば、それはいくらでも偏屈に捉えることはできるのですが、単純にちょっとした楽しいコンテンツとして眺めている分には本当に楽しい内容になっていると思います。
検索によって世界がどのように見えるのか、そんなテーマのサイトなので、3D で描画されるのは基本的に球体ひとつだけです。
その球体の上に様々なテクスチャがマッピングされて、情報を可視化しているような感じです。
かなりいろいろなテーマが詰め込まれたサイトになっているので、普通にコンテンツとして眺めているだけでも楽しめます。
例えば、食べ物をテーマにしたものは、どうでしょうか。
このテーマでは、世界中の国や地域で、どのような食べ物に関する検索キーワードが多いのかを可視化します。
可視化するといっても立体的な棒グラフが出てくるとかではなく、可愛らしいポップな絵柄で、アイコンのように球体状にイラストが表示されます。
子供が見ても直感的に理解しやすいような、優しい印象がとてもいいですよね。
それにしても、世界の人たち、どんだけピザ好きなの……
ちなみに、日本では一位はラーメンみたいですね。
寿司が入っているかと思いましたが、上位を見てみると寿司は入っていなくて、焼肉や、カレーなんかが上位を占めているようですね。
むしろ、海外のほうが寿司を検索していたりするのかも。
こういうのって、普段はあまり意識することがないので、とても興味深く見ることができました。視点が変わると、いろいろと考えさせられたりもしますね。
その他にも、このサイトでは様々なテーマが扱われており、重大なニュースが世界中をどのように駆け巡っていったのかを、検索という人々の行為を通じて考えるといった内容になっています。
また、サイト内からリンクされているコンテンツの中には、この検索をテーマにした、モバイル端末で見ることのできる Cardboard 向けの VR コンテンツなんかもあります。
全体的に子供向けのような感じの仕上がりですが、個人的にはとても楽しく閲覧できるものが多かったです。
ビッグデータの可視化には、様々なやり方や見せ方があると思います。
Google という、世界中でも類を見ない強力なデジタルデータを持っている組織のコンテンツだけに、可愛らしい印象の見た目とは裏腹に、いろいろと考えさせられるような内容のコンテンツにもなっていると感じます。
我々のような巨大なデータやリソースを持たない、一般市民の立場では到底真似のできない、とても貴重なウェブサイトという感じもします。冒頭にも書いたとおり、この手のコンテンツは重箱の隅をつつくようなことをすればキリがないので、シンプルに、単純に、その内容を楽しく見させてもらうというのがいいような気がしますね。
個人的にはとても面白いサイトだなと感じました。
みなさんも、ぜひチェックしてみてください。