ブレア・ウィッチ・プロジェクトの続編サイトでモバイル VR 対応 WebGL コンテンツが公開中
大ヒット映画の続編
今回ご紹介するのは、世界中で話題となったホラー映画、ブレア・ウィッチ・プロジェクトの続編タイトルのティザーサイトです。
ブレア・ウィッチ・プロジェクトといえば、日本でもかなり話題になりましたよね。なんでも低予算でめっちゃ売れた映画だとどうだとか、私にはその程度の記憶しかなかったのですが、こちらの作品はその正式な続編にあたるものだそうです。
ブレアウィッチ2というタイトルもあるそうですが、こちらは公式な続編ではないのだそう。今作は、かなりヒットした映画の続編ということだけあって、情報統制などもかなり厳重に行われているとか。
ウェブサイトのほうも、かなりよくできています。
モバイル+イヤホン推奨
今回のサイトの特徴はいくつかありますが、その最大の特徴は、モバイル端末で閲覧することにより、一種の VR のように、ジャイロセンサーを用いた全方位の WebGL コンテンツとして楽しめるということでしょう。
PC でも、普通にウェブサイトを閲覧することはできるようになっており、この場合は、マウスを利用した操作が可能となっています。
モバイル端末で見ている場合は、どちらの方向を見ているのかがカーソルとして表示され、一部のアイテムなどを一定時間見つめることで徐々にストーリーを進めていくことができます。
PC 版では、モバイル版の視点に当たる部分をカーソルで操作する感じですね。
デモがスタートする前のページが上のキャプチャ画像。
ここにも表示されているように、このコンテンツは音が非常に大きな役割を占めているので、イヤホンやヘッドホンを使って閲覧するのが良いと思います。
逆に、怖いの苦手な人は、まあ、なんというか、音を小さくしてスピーカーとかから出すようにしたほうが、びっくりしなくていいかもしれません。
デモをスタートさせると、舞台は不気味な森の中。
そこは闇に包まれたいかにも何かが起こりそうな雰囲気になっていて、懐中電灯で微妙に照らしだされる世界が恐怖を誘います。
森のなかには、アイテムが落ちていたり、何かしらの痕跡が残っていたりするので、それを周囲を見渡しながら探していく感じになります。
足元や、上空なども含め、全ての方向を眺めることができるようになっています。ビジュアル的な面では、一部の空間しか照らされていないこともあってなかなかホラーな雰囲気がよく出ています。
また、時折叫び声や銃声のような音が聞こえるので、英語がわからなくても、直感的にこりゃなにか起こってるわいな? ということがわかり、やっぱりこれも恐怖を駆り立ててくれます。
なんか地面に落ちてる……
WebGL で VR モードを表現しているわけですが、テクスチャなどが工夫されていて、なかなかいい雰囲気です。ローポリゴンでフォトリアリスティックとは程遠い見た目なんですが、それでも、暗く不気味な森の様子がかなりうまく再現されています。
いくつかシーンが用意されていますが、特定のアイテムを見つけないと次のシーンに進めないような作りになっており、基本的には、順番に一定のアクションをこなしていくだけの、一本道なコンテンツです。
そこまで、なんというか、いきなり怖い顔が飛び出してくるとか、そういうびっくり要素は入っていないので、あまり警戒しながら見なくても大丈夫そうですね。
めっちゃどうでもいいことを言うと、すごく雰囲気がよく出来ていて、素晴らしいコンテンツだなと思うのですが……
血飛沫の痕跡とかよりも、ポリゴンが Z ファイティングしてチラついていることのほうが、いろんな意味で 怖かったです……
さてさて、冗談はさておき、ウェブのコンテンツとしてはかなり本格的に作られていて、ティザー映像なども同時に公開されており、映画に対する本気度が感じられるサイトとなっています。
映画の性質上、今回のように VR 的なシステムを用意してユーザーにロールプレイングさせるというのは、とてもうまいマーケティングだなと感じました。こういった形で VR が活用されるというのは、実に興味深い事例だと思います。
残念ながら今回のサイトはモバイル VR なので、WebVR API を利用しているというわけではないのですが、その分、いろいろな端末で実行することができると思うので、ぜひみなさんもプレイしてみてはいかがでしょうか。
ぜひチェックしてみてください。