地球の二酸化炭素濃度を上昇させるという異色のモバイルゲームのティザーサイトがすごい!
その未来に待つものとは
今回ご紹介するのは、iOS や Android 向けのモバイルアプリのティザーサイトです。意外と、モバイルアプリのためのウェブサイトに WebGL 使われてるっていうのは珍しいような気がしますが、かなり本気度の高いコンテンツになっています。
Carbon Warfare というこのゲームアプリ、内容は日本人の感性だとクエスチョンマーク出そうな感じのテーマなんですが、ちょっとブラックなそのテーマに合わせて作られたサイトのほうは見事な出来栄え。
非常に良くできています。
専門家の意見も取り入れて作られた本格派
今回のゲーム、その内容はかなり変わっています。
ゲームの目的は、なんと二酸化炭素をバンバン排出させて、地球を壊滅させていくことっぽいですね。
人間や、その生活に欠かせない工場などをどんどん増やしていき、二酸化炭素の排出量をドカドカ上げていくことでゲーム内の世界がどんどん変化していくみたいです。
どのような影響が地球に対して及ぶのかについては、専門家の意見も取り入れつつ、かなり真面目に再現しているようで、一応表向きには環境問題について勉強することができるアプリケーションです! ということになってますね(笑)
サイトのロードが終わると、まず最初に結構な音量で突然ムービーが流れ始めるので気をつけてください。
そのトレーラームービーが終わると、地球が宇宙に浮いている様子の WebGL のビューが現れます。地球の質感というか表現は非常に高精細で美しいですね。
そして、画面内には様々な情報が表示されるのですが、そこに二酸化炭素の空気中の含有量などが表示されています。
画面の下のところにある「HOLD THE SPACEBAR」の案内に従ってスペースキーを押しっぱなしにしてやると、地球上が徐々に腐敗していくような、独特の演出を見ることができます。
ホールドし続けることで二酸化炭素の含有量表示もどんどん上昇します。
スペースキーをホールドし続けて、ある一定の閾値を超えると、一瞬ムービーでの演出が画面に出たあと、変わり果てた姿になった地球が現れます。
しかし、このデモのなかだけでも地球の状態は複数段階にわけられていて、最終段階に近づくほど、より世紀末な雰囲気というか、退廃的な地球の様子へと変化していきます。
これがなかなか見ごたえのある 3DCG になっていて、地球上に赤黒い毒素が蔓延していくような演出は、結構凄みがありますね。
コンテンツとしてはスペースキーを押すだけのインタラクションですが、見られるシーンの美しさや迫力はなかなかすごいです。
第二段階の地球でも既に生命がヤバそう……
今回のコンテンツは、最初から最後まで「真面目な環境問題を訴えるサイト」というわけではなく、むしろ逆です。これはゲームの、しかも地球を破滅させるゲームのティザーサイトですからね。
しかし、その表現は一種のドキリとさせられる凄みみたいなものを持っていて、たかがゲームのティザーサイトと侮っていると、その優れたビジュアル表現に驚かされるかもしれません。
私はこのゲームをプレイした上で書いているわけではないので、もしかしたら、ゲームのなかでは「こうなっちゃ皆困るよね? 環境問題意識しようね!」というメッセージが登場するのかもしれません。
ゲームの内容はさておき、ここではその WebGL 実装だけについてのみ注目したいと思いますが、その表現力の高さは一見の価値があります。
地球をテーマにした WebGL コンテンツは数あれど、ここまでしっかりとこだわって作られた地球のデモは珍しいと思います。サイト全体に込められている WebGL に限らない部分の演出についても非常に品質が高いと感じます。
みるみるうちに姿を変えていく地球の姿は、痛々しいほどです。それほどに、しっかり作られているウェブコンテンツだと思います。
ぜひチェックしてみてください。