Spotify と天気事業の AccuWeather がコラボした! 天気と音楽の傾向から作られたデモがすごい!
大量の統計データを用いた驚愕のコンテンツ
今回ご紹介するのは、みなさんご存知の音楽配信サービス大手、Spotify のデモサイトです。
今回のサイトは AccuWeather という天気情報の配信事業者とのコラボレーションコンテンツのようで、天気という誰にとっても身近なテーマと音楽を組み合わせた非常に面白い内容です。
天気と、音楽。
この一見結びつかない両者を用いていったいどのようなコンテンツができあがったのか気になるところかと思います。キャプチャ画像を交えつつご紹介します。
ビッグデータとビッグデータ
Spotify と言えば、日本でも多くの人が利用している音楽配信サービスですね。
彼らの持つ「人々が視聴している音楽」というビッグデータは、ちょっと想像してみただけでもものすごい規模であることが想像できます。
今回のサイトはそんな人間に由来するビッグデータと、自然が持つより大きな「天気」というビッグデータを組み合わせた面白いコンテンツで、その内容にマッチしたとても面白い WebGL のビジュアルと組み合わされています。
ビジュアルの方は思いっきり「Spotify らしい」というか、非常にポップで素晴らしいです。
今回のサイトのデモのすごいところは、そのポップな雰囲気と、独特なインタラクションにあると思います。
多くはマウスボタンを押下してホールドすることで発動するのですが、その可愛らしい印象ともとてもよくマッチした、様々なアクションが起こるところがとてもいい感じです。
天気の傾向によって分析された大量の音楽データを元に、天気と、視聴される傾向のある楽曲とを組み合せて見せる、耳にも目にも面白いデモだと言えますね。
天気を切り替えたいときは、画面の左上にある、お天気マークのアイコンのあたりをクリックすれば、シーン切り替え用の画面が出てくるという寸法です。
切り替え画面が出ているときでも背景には WebGL デモがうっすら見えていて干渉もできます。
天気は全部で 6 種類用意されており、晴れや曇り、雨はもちろんのこと、風の日とか夜なんかもありますね。
それぞれのシーンごとに用意されている WebGL のデモがどれも秀逸で、一見シェーディングとかはあまり凝ったことをしてないような感じもするんですが、それが逆にオモチャのような、不思議な至らなさみたいなものを感じさせるところが、個人的にはすごく Spotify っぽい感じがしました。
ブランドのイメージと言ったらいいでしょうか……
たとえば Apple がこのようなビジュアル出してくるっていうのはどうも違和感がありますが、Spotify にはぴったりという感じがします。
全体的な印象は、ゆるーく、軽ーくという感じの空気感ですが、よくよく眺めてみると、どのシーンにもいろいろな工夫が込められていて、ビジュアルは非常に完成度が高いなと感じさせてくれます。
また、膨大な顧客データを持つ Spotify が、天気というテーマを持ち込んでこんなデモを作ってしまうというのもまた、発想からして面白いです。
最近ではビッグデータをひけらかすようなケースはほとんどなくなってきていますが、今回のようなコンテンツを見せられると、やはり巨大なデータを持つことはとても大きなアドバンテージなのだなとも感じさせてくれます。
他にはちょっと真似のできない、非常に面白い作品だと思います。
ぜひチェックしてみてください。