2017 年度の自分たちのガイドラインを WebGL で表現したとても興味深い Immersive Garden のガイドラインサイト

doxas : 2017-02-13 14:06:26

WebGL を活用した事例も多い Immersive Garden

今回ご紹介するのは、フランス・パリを拠点に活動するデジタルクリエイティブ集団、Immersive Garden のウェブサイトです。

今回のサイトの面白いところは、公式サイトとは別に、2017 年の彼らのガイドラインだけを提示するオリジナルサイトが公開されているところでしょう。

自分たちのクリエイティブ集団としての活動指針を、わざわざ単独のサイトを用意してまで見せてくるというその姿勢がすごいですね。

クオリティも非常に高く、センスよく仕上がっています。

事象と、それに対する答えを示す

今回のウェブサイトは、大きなテーマとしてガイドラインを示すという意味を持っているので、それに添った内容になっているのが特徴です。

なにかひとつのシーンが描かれると、それに対してユーザーがクリック操作を行う度に、その事象に対する自分たちのガイドラインが表示されるという仕組みです。

ただ単に文字をバンバン載せていくというのではなく、ビジュアルと、その変化の過程を見せながら、ガイドラインを提示していきます。

ガイドラインと言ってもあまりカチッとした大げさなものではなくて、決意表明みたいな感じですかね。

それぞれのシーンは、マウスカーソルの位置などになにかしら反応するような感じで作られている場合もあり、表示されるシーンも様々です。

全体的な雰囲気は、白と黒だけで描かれるモノクロの世界観となっており、常時画面に砂嵐のようなホワイトノイズが乗っている、そんな演出です。アナログのようでもあり、デジタルのようでもある、不思議で印象的な表現になっていますね。

一見するとあまり立体感がないような感じに見える場合も多いかと思いますが、その表現も中性的というか、実際にはシーンは 3D で構築されていると思います。

上手に立体と平面とを使い分けた表現は面白いですね。

WebGL で作る場合に限らないと思いますが、ユーザーの操作に対してインタラクティブに変化するシーンを構成するのは、見た目以上に緻密なコーディングやデザインセンスが問われます。

今回のサイトはあまり 3D に突出した作りではありませんが、ページを閲覧しているユーザーのアクションに応じた様々なシーンが用意されており、それらの見せ方も含めて非常によく考えられていますね。

私はどうしても単調なシーンばかりで作品を構成してしまいがちなので、今回のサイトのようにいろいろな見せ方を提示しているサイトを見ると本当に感心させられます。

今回のサイトは、ひとつの企業がその年の自分たちの取り組みについて、それを煮詰めて煮詰めて形にしたというような、そんな面白いウェブサイトだと思います。

まずこういったサイトを作ろうと考えるところからしてすごいなあと思ってしまいますが、彼らのセンスや、あるいは技術力の高さを感じられる見事なコンテンツに仕上がっていると思います。

あまりコンテンツとしては余分な情報が掲載されておらず、なんというか「コンテンツとしての価値」としては Google などの検索エンジンから見るとほぼ価値がないサイトとして判断されてしまうかもしれません。

それでも、実際に人がこれを眺めたときに感じる「感覚や感情」は、けして無価値ということはないでしょう。

今回のサイトのような自分たちの取り組みにフォーカスを当てたコンテンツというのも、非常に素晴らしいなと個人的には思いました。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

Wishes 2017 - Immersive Garden

Immersive Garden

share

follow us in feedly

search

search

monthly

sponsor

social