ファッションブランド KENZO のウェブサイトはアパレルブランドとも思えぬ圧倒的存在感!
これが世界最先端のファッションセンスか
今回ご紹介するのは、日本を代表する世界的なファッションデザイナーと言っても過言ではない、高田賢三さんのブランド、KENZO のウェブサイトです。
ファッションブランド系のサイトは、車や宝飾品などを扱うブランドイメージが大きな影響を持つ業界ということもあってか、どこも凝った作りになっているものが多いですよね。
また、シーズンなどに応じて定期的にリニューアルされるため、世界のファッションが常に次のステージへと進んでいくその様子を、ウェブサイトを通じて感じることができます。
今回のサイトはその奇抜さ故に、私なんかはもうどう評価したらいいのかもわからないのですが、とにかくほとばしるエネルギーがものすごく、見ているだけで興奮してきそうな、そんなサイトに仕上がっています。
WebGL のシェーダアートを GIF アニメとして保存できる
今回のサイトのすごいところは、なんといってもその奇抜なデザインと、そこから激しく放出されるエネルギーにあるのかなと思います。
私は残念ながらファッションの世界にはとんと疎くて、このサイトがどのようにすごいのかをファッションセンスという側面から測ることはできないのですが、しかしそこに込められている熱いエネルギーは、そんな私にも感じられるほど凄まじいものがあります。
全体的にどこか廃退的というか……最先端というか、レトロというか……
とにかくどう言葉にしたらいいのかわからないサイトです(全然説明になってない)
ウェブサイトに訪れると、ページをややスクロールした当たりで、動画が自動的に再生されます。これが BGM のようにサイトを賑やかに彩ります。
この動画自体は、一見すると WebGL の CG 作品かなと感じるところもありますが、どうやら WebGL で作ったエフェクトを動画として編集したもののようで、この動画自体は単なる録画されたムービーです。
しかし、この動画に登場するような奇抜な CG たちは、もう少しスクロールしていくと、実際に WebGL で描画されているものを見ることができます。
しかも、それらは描画領域こそ若干狭いですが、スライダーなどを用いてインタラクティブにユーザーが変更を加えられるような作りになっています。
上の画像で言うと、左側にあるトラのようなシルエットが出ている部分が、WebGL によって描画されているエリアです。
周辺に置かれているスライダーや、あるいはトグルボタンのような役割を持つ矩形領域を適当にいじっているだけで、いかにもエキセントリックな即席のインタラクティブムービーを見ることができます。
しかも、その描画領域の下に用意されている「SAVE」と書かれたボタンを押すと、その場で動的に GIF アニメを生成してダウンロードまで行えるようになっていますね。
この GIF 生成は完全にクライアント側の JavaScript で行われているようで、ボタンを押してからほんのすこしだけ待っていると、ダウンロードされてきます。
全体的なデザインといい、その配色といい、また実行されている WebGL の描画される内容といい、とにかく奇抜でエネルギッシュなそのビジュアルは、ファッションブランドのサイトだということを一瞬忘れてしまいそうになるような、そんな仕上がりです。
しかし、ページ内に配置されている一部のパーツは、パッと見た感じは奇抜なイラスト風ですが実際にはリンクになっているものがあり、商品ページにジャンプできるものなんかもあります。
外見はともかく、れっきとしたブランドの商品販促サイトなんですね。
KENZO といえば、日本人だけでなくむしろ世界中の人々がよく知っている有名なブランドです。キレイで荘厳な雰囲気のファッションサイトもいいものですが、こういうパワーに満ちたサイトもまた、とてもいいものだなと感じさせられました。
好き嫌いは若干あるかもしれないですが、サイト全体に満ちるそのエネルギーを感じてみるだけでも刺激になると思います。
ぜひチェックしてみてください。