シカゴ・ベアーズのファンたちの思いがたっぷり詰まった WebGL ドキュメンタリー
ディズニー傘下のスポーツチャンネル ESPN 主催
今回ご紹介するのは、海外のスポーツチャンネル大手の ESPN が提供する、シカゴ・ベアーズのドキュメンタリーコンテンツです。
ESPN はかなり歴史のある企業で、日本ではあまり知られていませんが、オンラインでスポーツ中継を配信するなど、非常に多くのビジネスを手掛けている企業です。
今回のサイトは、シカゴを本拠地とする NFL のチーム、シカゴ・ベアーズにフォーカスしたドキュメンタリー作品となっていて、番組と連動した形で提供されているウェブサイトのようですね。
観客席に見立てた演出が面白い
今回のサイトは報道メディア系の企業のサイトということもあってか、非常に凝った作りになっています。
サイトに置かれている様々なパーツのインタラクションもカッコよく演出されていますし、ページが表示された直後のスタジアムを遠巻きに眺めるビジュアルも、非常に質感良く仕上がっていますね。
ページを遷移する際のアニメーションなどにも工夫が見られ、キャプチャ画像ではなかなかうまく伝わらないのですが、WebGL だけでなく、他の部分も隙無く丁寧に作られています。
このトップページのデモでは、マウスカーソルの位置に対するインタラクションがさりげなくですが仕込まれています。
テレビカメラにライトが当たったときのように、微妙にですが、六角形のゴーストみたいなものが写り込んだように見える演出です。とてもさりげないのですが、報道に関わる企業っぽくて面白いなと思いました。
シーンを次に進めるには、ロゴの下にあるリンクをクリックすれば OK なのですが、画面遷移の際にはスタジアムにグッと近寄っていくようなアニメーションもあり、臨場感があります。
スタジアムに近づいていく途中の場面。静止画だと全然迫力が伝わらないw
シーンの遷移が終了すると、今度はスタジアムの観客席を背後から見下ろしているようなビューになります。
このシーンでは、シートが微妙にオレンジ色やブルーに輝いているところがいくつか出てきます。
この色付きのシートには、それぞれにファンたちのエピソードを記した本格的なドキュメンタリーや、あるいはボイスメッセージなどが関連付けされています。
特にオレンジ色のシートのほうから見ることができるエピソードのページは、かなり情報量も多く、紹介されている人々の人生においていかにシカゴ・ベアーズが大きな存在なのかが紹介されています。
テレビや新聞というメディアは、インターネットの台頭によって様々な憶測と共に語られることが多い時代です。
それでもこうして、ウェブとうまく連動したコンテンツを展開しながら、多くの人に興奮や感動を届けるというのは素晴らしいことだなとサイトを見ていて感じました。
3D 部分は暗めの雰囲気で統一されていますが、それがどこか神秘的で、神聖な感じにも思えます。ドキュメンタリー系のコンテンツということもあっての演出なのだと思いますが、非常に効果的に見る人の心に訴えかけるコンテンツだなと感じました。
WebGL の実装も、それ以外の部分も、非常に丁寧な作りです。
ぜひチェックしてみてください。