かわいい動物たちが見せる多彩なインタラクションに思わず釘付け! Moments of Happiness!
ひとつひとつが丁寧なプロの仕事
今回ご紹介するのは、three.js で作られた小作品のシリーズを、ひとつのまとまったコンテンツとして閲覧することができる作品集です。
こちらの作品、最初は CodePen に別々に投稿されており、当時からその登場キャラクターたちの多彩で愛らしい仕草が話題になりました。
今回のサイトは、それらシリーズ全てをまとめて、単体のページとして公開されたものとなります。
全ての作品に通じる、非常に愛らしい彼らの表情を、ぜひ堪能してみてください。
細かいところにまで行き届いたインタラクションの極致
人間や動物の見せる「可愛らしい仕草」を 3D 作品のなかに落とし込んでいくのは、なかなか難しいことだと思います。
そういう意味で、今回のサイトで紹介されているデモは漏れなく全てが素晴らしい出来栄えであると断言できる、そんな作品ばかりです。
本来は無機質なはずのデジタルなインターネットの世界にあって、これほどにアナログな、どこか温かい感情を見る人に抱かせるというのは、本当にすごいなと単純に感心します。
公開され始めた当初から話題になった作品ばかりですが、こうしてまとめて見られるというのはありがたいですね。
それぞれの作品には、中心となるキャラクターが必ず1体ずつ登場します。
ライオンやネコ、あるいはドラゴンなど、その顔ぶれも多彩です。
各作品はなにかしらのインタラクションを受け付けるようになっていますが、原則その操作は全てマウスによって行います。
左右のキーなどは、作品を切り替える操作にアサインされているので、キーボードではなくマウスを使って、各作品にどのようなインタラクションが仕込まれているのか、楽しみながら探してみましょう。
毛糸玉にじゃれるように前足を伸ばすネコの動きは本当に可愛らしい。
各作品に登場するキャラクターたちは、けして頂点の数が多いわけではなく、むしろかなり角ばったキューブなどを利用した造形によって作られています。
二次元的な表現に当てはめるなら、ドット絵などが持つ不思議な愛らしさに近いものがあるでしょうか。
彼らはデフォルメされたその姿でより一層可愛らしく描かれているような気がします。
ほとんどの作品が、基本的にはマウスを操作しながら眺めるだけのものですが、一部、ゲーム仕様になっているものもあります。
黒く大きな口を持つ狼(?)にウサギが追いかけられるゲームでは、クリック操作で障害物をかわしながら、人参をゲットしつつ逃げ回ります。
キャラクターだけでなく、風景の部分も抽象的な雰囲気を踏襲しており、シーン全体の雰囲気に統一感があるのはさすがといった感じでしょうか。
本当に、アイデアがすごいなと感じる作品が多いです。
今回の作品を手掛けたのは、ベルギーにあるデジタルエージェンシーの EPIC というチームです。
正確には、この組織に所属するクリエイターの方が CodePen に連投した作品群なのですが、今回は企業のクレジットで配信されているサイトになっています。
今回の作品の場合は、真似しようと思って簡単に真似のできない、味わいというか風合いというか、独特な世界観があると思います。
しかしそのキャラクターたちの動きの事細かさや、ほんのわずかな仕草がいかにリアリティに対して貢献するのかなど、参考にできるところは多くありそうです。
単純に閲覧者の一人として眺めても、十分に楽しめると思います。
ぜひチェックしてみてください。