光と闇の不思議な世界観が魅力の new media art duo を謳う ARIADNE のウェブサイト
黒をベースにしたどこか厳かな世界観
今回ご紹介するのは、ニューメディアデュオを自ら謳うデジタルなアートやサウンド作品を生み出すユニットのウェブサイトです。
彼らのこれまで生み出してきた作品のほとんどは、サウンドのみとかビジュアルのみということではなくて、それらを組み合わせたものみたいですね。
サイト内には WebGL デモが大きく取り上げられてこそいますが、動画などを通じて彼らの作品に触れることもできます。
どこか闇や光を強調した雰囲気となっています。
デジタルアートとデジタルサウンド
私は今回ご紹介するユニットについて予備知識が何もないのですが……
作品を見てみると、自分たちで映像表現までを行なっていて技術力もそこそこ高そうな印象を受けるものが多いようです。
全体的に、黒を基調にしたどこか厳かというか神聖な感じをイメージさせる作品が多く、作品のカラーが徹底して統一されている感じがします。
今回のサイトは彼らのホームにあたる位置づけなのかなと思いますが、そのトップページにも、彼らの感性を具現化したかのようなデモが置かれています。
こういう言い方したら怒られちゃうかもしれませんが、白い蛍光灯のような、光を放つ棒のようなオブジェクトがシーンを照らす光源になっています。
中心には人物の彫像のようなオブジェクトがあり、その両側には、ちょっとキャプチャ画像では見えにくいかもしれないですが、カーテンのような薄い膜っぽいオブジェクトが置かれていますね。
ライトの役割を持つこの光る棒が、シーン内を彫像を中心に旋回するように移動しており、光の加減が常に変化するのが面白いです。
最近、このクロスシミュレーション使ったデモがよく見受けられますがなんかトレンドなんですかねえ。
先ほども書いたように、彼らの作品はそのデジタルアートなビジュアルとしても楽しめる内容になっているものが多いです。
A/V のページには、彼らの作品の動画が置かれているので、そちらもチェックしてみてもいいかもしれません。
いわゆるジェネラティブな表現ともちょっと違った、しかしアナログな表現でもない、不思議な世界観を感じることができると思います。全体に、ホント白黒の世界に統一されている感じがするので、好きな人はとことん好きなタイプの表現かもしれないですね。
今回のサイトの WebGL 表現は、描画されるオブジェクトの頂点数そのものが結構多いのかなという感じもしますが、あまり激しくアニメーションするわけでもなく、そこまで重いという感じはありません。
マウスカーソルの動きに合わせて若干ですが視点が動くようになっていて、インタラクティブなデモ作品として、しっかりと存在感を放っていると思います。
これは個人的な意見ですが、ウェブで高い表現力を発揮できる WebGL は、楽曲配信などを行うオーディオ・サウンド界隈でも今後利用例がどんどん増えていくのかなという感じがします。
インタラクティブに、高い表現力を発揮できる WebGL がどんどん市民権を得ていき、ウェブを通じてより豊かな映像表現がなされていくのが楽しみです。
ぜひチェックしてみてください。