3D プリンターを WebGL の 3D で描画!? 3D を 3D で表現する面白い WebVR コンテンツ

doxas : 2017-06-13 13:59:04

日本でも販売されている 3D プリンター

今回ご紹介するのは、LulzBot という 3D プリンターのメーカーのホームページです。

その内容はと言うと、3D プリンターが 3D プリントしていくその様子を WebGL で描画し、さらには WebVR にも対応して VR ビューでも楽しむことができるという、いろんな意味で興味深いもの。

3D プリントされていく様子を 3D 表現で再現するというなんだか頭が混乱してしまいそうな感じの内容ですが、非常に興味深い事例だなと感じたのでご紹介しようと思います。

※若干ダウンロードするデータの量が多いので、モバイル端末等で当該ページを開く際は注意してください。

時間を高速化できるのは仮想体験ならでは

今回のコンテンツは WebVR 対応となっていますが、普通に WebGL の描画結果を PC で閲覧することも、もちろん行えます。

通常のモードの場合はマウスによるドラッグ操作でカメラを動かして、シーンを様々な角度から見ることができるのですが、VR モードにも対応しているためか、クリックではなく、カーソルを対象物に添えるようにすることで初めてアクションが実行されるようになっています。

シーン内には、LulzBot の 3D プリンター TAZ と、フィラメントと呼ばれる出力用の素材やディスプレイなどが置かれています。

上の画像を見ると、白い丸印が明らかに違和感満点で置かれているかと思います。

この白い丸印がカーソルとの衝突判定を取るようになっていて、カーソルを重ねてやると「パチッ」というような効果音がなります。クリックではなく、カーソルを重ねるだけで大丈夫です。

これは先述のとおり、VR モードにも対応するために、クリックができなくてもシーン内に干渉できるようにするための措置なのだと思います。

自分の好きな色のフィラメントを選択してから、ディスプレイの近くにある、一見するとキーボード風のモデルの、緑色のパッドのような部分にカーソルを持っていきましょう。

すると、シーン内にある 3D プリンターがおもむろに動き出し、3D プリントが始まります。

このプリント中の様子は、スペースキーなどを使って視点を変更したり、マウスでシーンをドラッグしたりしながら逐一観察できます。

どうやら、本物の 3D プリンターと同じように、ラインのプリミティブでジリジリと少しずつ、立体構造を作っていくということをやっているみたいですね。これはある意味新しい(笑)

実際の 3D プリンターもそうだと思いますが、出力には非常に長い時間が掛かります。ですがそこはウェブコンテンツならではというか、3D プリンターの出力速度は自由に変えることができます。

ディスプレイと、3D プリンターの中間にある、ガラスの筒のなかに球体が浮かんでいるような怪しげなオブジェがあると思うのですが、これが時間の進むスピードを変化させることのできるトリガーになっています。

白い丸印のついている球体を上のほうにグイッと動かしてやると、超高速に 3D プリンターが動いて、あっという間に出力が終わりますので、完成品を早く確かめたい場合は使ってみるといいかもしれません。

私は 3D プリンターには詳しくないので、LulzBot というメーカーがどの程度知名度のあるメーカーなのかわかりません。

でも今回のコンテンツは、3D プログラムで 3D プリンターの出力結果を忠実にそのまま再現しているという意味で、他では見たことがない面白い内容だと思いました。

ラインジオメトリを使って層を重ねるようにモデルを生成していくなんて、普通に考えたら誰もやらないですよね……それを真面目にやってしまっているところが面白いです。

表面部分だけを膜のように生成するのではなく、しっかりと中身が詰まっている状態になるように、塗りつぶすように動く様子なども確認できます。

非常に珍しいタイプのコンテンツだと思います。

ぜひチェックしてみてください。

リンク:

LulzBot TAZ Virtual Experience

LulzBot | 3D Printer, Parts, and Filament

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