まるで擦りガラスのような質感が非常に美しいビジュアルを描き出すブロックチェーン閲覧ツール Symphony
とにかく質感が素晴らしい一作
今回ご紹介するのは、Symphony という名前のウェブアプリケーションで、今いろんな意味で(?)話題になっているブロックチェーンやビットコインといったキーワードに関連したツールです。
ブロックチェーンについては、私は専門ではないのであまり確かなことが書けないところがありますが……
要するに、今回のサイトではブロックチェーンの情報を元にしたビジュアライズが行われていて、ビットコインのブロックチェーンの情報をガラスのようなオブジェクトを用いて非常に美しく可視化しています。
とにかく質感が見事で、見ているだけでも楽しめると思います。
ハッシュから動的に樹木曲線を生成?
今回のサイトは、まずロードが完了した時点では、多数のガラスの板が螺旋状に折り重なったような外見になっています。
このガラスのひとつひとつがブロックチェーンの情報を表しているのだと思います。
ホイール操作で、このガラスのトンネルのような構造を前後に移動することができるようになっていて、恐らく、かなり昔、下手すると最初のブロックが採掘されたそのあたりまで遡ることも可能なのかもしれません。
ライトの当たり具合とか、ガラスの質感とか、とにかく見た目がすごくキレイです。
上の画像を見ると「MAR 15TH 2018」とあるように、時系列も表記されるのでわかりやすいですね。
そして、この並んでいるガラスの板をクリックしてやると、これがせり出すような感じで画面の中央に出てくるのですが、ここで見ることのできるビジュアルがこれまた非常にキレイです。
いわゆる樹木曲線に似た不思議な模様がガラスの板に浮き上がってきて、またそれぞれの節の部分からは波紋のようなエフェクトが円形に広がります。
これ、たぶん音に反応して波紋模様が出るようになってるのかなと思うのですが、ほんとに幻想的な色合いで美しいですね。
ブロックチェーンは、その全ての取引の記録が完全な形で残ることが大きな特徴のひとつですが、そういった取引の履歴として参照できるハッシュ値を元にして、恐らくこの模様が出来上がっているのではないかなと思います。(自信なし)
画面の下のほうには、該当するブロックが、いつ・どこで処理されたのかなど、かなり細かく出ています。
ブロックチェーンについて詳しい方が見ると、それぞれの細かな意味までわかるのかもしれませんが、私は残念ながらそのへんはまったくわからないので……
とにかく見た目の美しさにただただ驚きました。
こちらのウェブアプリケーションは、ブロックチェーンの可視化をテーマにして作られているもののようですが、どうやってビジネスとして成り立っているのか……ちょっと想像できないですね……
ロードマップなども公開されていて、それを見る限りは将来的には VR モードなんかも実装するつもりみたいですし、そもそも現在のソースコードを管理している Github のリポジトリも公開されています。
私の知る限り、実はかなり昔から、データ可視化という意味でビットコインに関連した Explorer と名のつく WebGL 実装はいくつかありました。
しかしここまでビジュアルにこだわっているものは珍しいと思います。
非常に美しいレンダリング結果は見ているだけでも楽しいと思いますし、ブロックチェーンにはあまり興味がないという方も、ぜひチェックしてみてください。