遊び心あふれる空気感が楽しい! ドバイにあるデジタルエージェンシー RUYA のウェブサイト
様々なギミックを駆使した目に楽しいサイト
今回ご紹介するのは、ドバイを拠点に活動しているデジタルエージェンシー、RUYA のウェブサイトです。
各種アワードでの受賞歴も多いので、そういったサイトを頻繁に見ている方はご存知の場合もあるかもしれません。私は残念ながらアワード系のサイトはほとんど見ないので知らなかったのですが、今回のサイトから感じられる奔放な空気感は、とても心地よく感じられます。
WebGL の技術的には比較的わかりやすいものばかりなのですが、遊び心にあふれたサイト全体の雰囲気がとても素晴らしいです。
あえてコンセプトカラーを持たないデザイン
今回のサイトは、ロード完了直後は黒を基調にしたカラーリングになっています。
背景には比較的大きめにダックの 3D モデルが出てくるのですが、このトップページのような、背景に 3D モデルを配置するスタイルはサイトの他のページにも比較的多く見られる表現になっています。
WebGL を使った表現だけが今回のサイトの特徴ということはなく、WebGL はあくまでもアクセントのひとつとして使われている感じで、その他のフロントエンドのモダンな実装が光ります。
また、今回のサイトは意図的にだと思いますがコンセプトカラーを持っていません。
というのは、画面の右下あたりにある逆さまにしたシルクハットのようなアイコンをクリックすると、ページ全体のカラーが変化するようになっているんですね。これは非常に面白いデザインだなと思いました。
上の画像は、画面遷移の瞬間をキャプチャしたものなんですが、なんというか……これだけを見てもよくわからないですよね……
画面遷移の瞬間には、上のほうから絵の具が覆いかぶさってくるような、独特なアニメーション演出を見ることができます。静止画で見てしまうとよくわからないグラデーションにしか見えないかなと思うのですが、実際にはかなりなめらかにアニメーションしています。
全体のテーマカラーが動的に変化するという面白いデザインですが、WebGL を使ったグリッチ演出なども巧みに織り交ぜながら、目に楽しいサイトづくりがされており、とても面白いです。
クリック&ホールドするとグリッチノイズが発生する箇所も。
各事例のページでは、なぜか手の形をしたスプライトが上のほうからたくさん降ってきたりして、本当に一風変わった面白い演出が目を引きます。
サイト内では、微妙になんですがどこか間の抜けたような BGM が流れ続けるようになっていて、目にも耳にも、なんか不思議な感覚を与えてくれるサイトになっています。
単一のテーマカラーを持たないデザインや、ユーザーの操作に対する多彩なインタラクションデザインは、それぞれがユニークで、一見ハチャメチャのようにも見えて、なぜか統一感も感じます。
デザインについて明るくない私にはうまく言葉で説明できないのですが、とにかく楽しい気持ちになるような、そんな魅力がありますね。
ドバイにあるデジタルエージェンシーと言われても、なかなかそれを想像することって私にとっては難しいのですが、しかし今回のサイトを眺めていると、どのようなひとたちが集まった組織なのか、どこかうかがい知ることができるような、そんな気持ちになります。
ドバイだけでなく、アルゼンチンやスペイン、アメリカなどにも拠点があるようで、ウェブサイトの制作だけでなくブランディングなどのコンサルティングも行っている会社なのかもしれません。
非常にユニークで、とても楽しい気持ちになる、そんなサイトに仕上がっていると思います。
ぜひチェックしてみてください。