自分の顔写真をテクスチャに! オリジナルの鎧甲冑アバターを作ることができる Samurai avatar
海外へ日本のことを紹介するサイト上のデモ
今回ご紹介するのは、航空会社の ANA が提供する IS JAPAN COOL? というサイトの特設ページです。
このサイト、海外の主に観光客などに向けたサイトだと思うのですが、実は以前にも WebGL を使ったなかなか興味深いコンテンツを配信していました。
今回は、オリジナルの鎧甲冑をまとった侍を作ることができる、その名も Samurai avatar というデモが用意されており、自分の顔写真をアップロードして利用したり、3D プリンタ用のデータをダウンロードできたりと、かなりハイエンドな作りになっています。
3D プリンタ用のデータもダウンロード可能
今回のサイトは、いわゆる日本の「職人」を紹介する特集の、その企画のひとつだと思います。
日本の「職人」あるいは「職人技」は海外でも有名なようで、今回の特集では特に伝統工芸に関連した職人さんが紹介されており、インタビューなども見ることができます。
そんな特集コンテンツのひとつとして公開されている Samurai avatar では、自分のオリジナルの鎧をまとった侍を作ることができます。
結構豊富な選択肢が提供されており、パターンはかなり多そうです。
デフォルトの状態でも、ある程度ランダムに組み合わさった鎧兜をまとっていますが、ここから様々なカスタマイズが可能です。
まず最初に、兜から覗いている顔の部分に、自身の顔写真などをアップロードできるフェーズがあります。もしここでオリジナルの写真をアップロードすることができなくても、面をつけた状態として、そのままカスタマイズを進めることはできます。
もちろん、自分の顔写真をアップロードすれば、身内でそれらを見せ合ったりして盛り上がることもできるかもしれませんね。(開発者界隈ではそういうのは無さそうですがw)
顔写真のアップロードページの次は、鎧や兜、脛当てなど、様々なパーツを組み合わせるカスタマイズフェーズになります。
形状や色の組み合わせが非常に多彩で面白いですね。
また、WebGL の技術的な目線で見てみると、メタリックな部分と布のような部分とで、反射する光の質感が異なっているなど、なかなかリアルなシェーディングがなされています。
バンプマッピング等を使った凹凸表現の効果もあって、ローポリゴンさをあまり感じさせない外観に仕上がっているんじゃないでしょうか。
最新ゲームのように精細というわけにはいきませんが、WebGL のデモとしては十分に楽しめる、高精細なレンダリングを実現していると思います。
また他の方が作ったアバターは世界中で共有されており、その一覧を見ることができるページなども用意されています。
WebGL では、データを都度ダウンロードする必要があったりするので、なかなかモデルデータやテクスチャの扱いが難しい部分があります。
高精細で高品質なグラフィックスを描画しようと思っても、無条件に容量の多いリソースをじゃぶじゃぶ使うというわけにはいきません。
今回のデモでは、モデルの軽量化やテクスチャの質感など、もちろん様々な工夫はあるのだろうと思いますが、シェーダを工夫することで美しく高い質感を実現しているように感じられます。
なかなか参考にするのは難しい部分もあるかもしれませんが、こういったコンテンツが日本から海外に向けて発信されているというのはとても素晴らしいことだと思います。
ぜひチェックしてみてください。