GLSL シェーダスクール 2018 募集開始!「表現すること」をメインテーマに今年も豪華講師陣が参戦!
2018 年 10 月開講
本スクールは、GLSL を利用したシェーダコーディングを基礎からしっかり学ぶことができる シェーダ入門者向け のスクールです。
近年では、ウェブブラウザ上で OpenGL 互換の API を呼び出すことができる WebGL の登場や、TouchDesigner や Unity、Blender といった、シェーダを利用可能なアプリケーションの登場により、シェーダを利用した様々なプラットフォーム、様々な表現、様々な活用方法が誕生し、今もその裾野は広がり続けています。
本スクールでは、シェーダを学ぶ環境としては最も手軽な WebGL と GLSL をプラットフォームとすることで、出来る限り敷居を低くし、かつ基本から応用までシェーダの記述方法や表現の工夫について基礎からじっくりと解説します。
特に今年はデモシーンと呼ばれるコンピュータグラフィックスの世界の紹介や、TouchDesigner を用いた GLSL の活用法などについても、ゲスト講師を招いて紹介していただく予定となっています。
まずは当記事を読んでじっくりと参加を検討してもらえたらと思います。
GLSL スクールの本講義カリキュラム
今回のスクールも主催者である杉本 雅広(すぎもとまさひろ)が責任を持って基本となる「本講義」を担当します。
- 杉本 雅広(本講義を担当)
- @h_doxas | Twitter
- WebGL 開発支援サイト wgld.org 運営
- WebGL スクールや勉強会の主催
本講義では、あまり極端な変化球のような内容ばかりにならないように、むしろ 基本を重視した構成 で講義を進めていきます。何事もまずは基本が大切ですので、しっかりと基礎の部分を固めることができるように、シェーダが動作する仕組みの部分からじっくりと取り組んでいきます。
もちろん、それらの基礎知識があることによって初めてトライすることが可能になる、応用技術や高度なテクニックというのも世の中にはたくさんあります。そういった応用ワザについても、本講義はもちろんのこと、後述するプラスワン講義などで体験できるように工夫して内容を吟味していますので、楽しみにしていただければと思います。
今回も豪華講師陣によるプラスワン講義を開催!
プラスワン講義は、ちょっとした課外授業のような気軽な雰囲気で、広く様々な分野の方々から講義をしていただく特別授業です。こちらは本講義のあと、1 時間程度を目安に、シェーダや 3DCG 熟練者の講師の方から他ではちょっとお目にかかれないようなコアな講義を行ってもらうもの。
本講義では触れられることのないような応用技術や面白いテクニックについて外部講師が熱弁を振るいます。
以下、簡単ですがプラスワン講義の特別講師をご紹介します。
天城 孝義(@amagitakayosi)
小渕 豊(@FMS_Cat)
高尾 航大(@kodai100_tw)
ごらんのとおり、今年も稀有な才能を持つお三方が、プラスワン講義の講師として参加してくださいます。ありがたや!
シェーダを使った表現といっても、その方向性やプラットフォームは様々です。今回の GLSL スクールでは、それぞれの講師が自分の得意とする分野を中心に、シェーダを活用した多彩な表現方法を講義してくれます。
天城さんは、VEDA と呼ばれる Atom エディタのプラグインの開発者として GLSL 界隈ではおなじみでしょうか。VJ としての実績も輝かしいものばかりで、その卓越したセンスと優れた技術力で存在感を放っていますよね。
小渕さんは Tokyo Demo Fest での入賞経験もある WebGL や GLSL、その他レイトレーシングなどの CG 実装にも卓越した多彩な才能を持つ開発者さん。音楽関係の才能も素晴らしいものをお持ちで、天城さん同様 VJ・DJ としての腕前も折り紙つき。独特の世界観を持つシェーダ芸は本当に素晴らしいものばかりでいつも驚かされます。
高尾さんは TouchDesigner や Unity などのツールも使いこなす本格派の開発者であり、同時にアーティストでもあります。今回 GLSL スクールとしては初めての試みとなる TouchDesigner と GLSL という組み合わせで講義を行ってくださる予定で、私も今からとても楽しみにしています。
シェーダとの向き合い方の可能性を感じてみよう
プラスワン講義は上記のように多彩な才能を持つスペシャリストが参戦します。
今年のプラスワン講義では、近年注目の集まっている TouchDesigner を利用した GLSL の活用や、メガデモと呼ばれる本格的なコンピュータグラフィックスの世界で使われているテクニックなども含め、特に GLSL を使って「なにかを表現すること」にフォーカスした講義となっています。
本講義はどうしても教科書的な、基本中の基本を押さえる内容が多くなりがちです。黙って黙々と座学するというのもそれはそれで必要なことですが、こういったプラスワン講義を通じて、受講者ひとりひとりが、自分なりの GLSL やシェーダとの付き合い方・向き合い方を見つけてもらえたら主催者としても嬉しいです。
ぜひ楽しみにしていてください。
スクール全五回スケジュール
本スクールは、2018 年の 10 月 13 日(土曜日)に第一回が開催となります。
講義は原則隔週土曜日なので二週間ごとに講義が一回という感じになります。
ただ、今年はスケジュール上の都合で、第三回と第四回の間と、第四回と第五回の間がちょっと隙間が空いています。また 第五回だけは年明けの開催 になりますのでご注意ください。
年末年始は受講者さんにとってもプライベートな予定やお仕事が立て込みやすい時期ですので、スクールはお休みとなります。
その代わりといってはなんですが、年が明けたあとの最終回は、それまでにスクールで得た知見を活かした受講者さんたちの作品発表会を行う予定です。詳細はまた講義の中であらためてアナウンスしますが、年末年始を含む制作期間を設けることで、じっくりとオリジナル作品に取り組んでもらうようなスケジュールとなっています。
この作品発表会、前回のスクールのときにも行ったのですが非常に好評でした。明確な目標地点が定まることで制作に緊張感を持って取り組めるだけでなく、他の受講者の作品を一緒に共有するなかで、それが刺激になることも多いようです。
以下が本講義のタイトルと開催日となります。
日時 | 講義内容 | |
---|---|---|
第一回 | 10月13日(土) | GLSL やシェーダの基礎知識を手に入れよう |
第二回 | 10月27日(土) | 頂点シェーダの特性と使い方をマスターしよう |
第三回 | 11月10日(土) | フラグメントシェーダを使いこなした表現に挑戦しよう |
第四回 | 12月08日(土) | ハイレベルなシェーダテクニックの世界を知ろう |
第五回 | 01月19日(土) | 講義で得た知見を活かして制作に挑戦! GLSL 発表会 |
続いて簡単にですが、各回の概要を書いておきます。
第一回
第一回は一般にシェーダと呼ばれている概念の説明や、シェーダと GLSL の関係、さらにはシェーダがどのようにグラフィックスを描くことに関係しているのかなど、基本的な概念の部分からしっかりと講義を行います。
GLSL の基本的なお作法なども、この第一回でカバーしていきますので、第一回の講義を受講した直後から、自分のオリジナルシェーダを記述し始めることができるようになると思います。
第二回
第二回は主となるテーマが「頂点シェーダ」となります。
頂点シェーダに特有な部分、頂点シェーダだからこそできる処理など、頂点シェーダの持つ特性を活かしたテクニックについて学びます。
ただ、頂点シェーダだけを使うわけではなく、同時にフラグメントシェーダも活用しますので、どちらかというと軸足が若干頂点シェーダ寄りになっている、くらいに考えておいてもらえるといいかと思います。
第三回
第三回は、頂点シェーダと対になるシェーダである「フラグメントシェーダ」が主役です。
非常に汎用性の高い特性を持っているフラグメントシェーダを、上手に使いこなすポイントを学習できます。
このあたりまでくれば、実際に簡単なデモ作品を自分で作るために必要な、最低限の知識はしっかりと揃っているはずです。
第四回
第四回は、これまでの講義内容を踏まえつつ、ひとつ上のレベルを目指す内容になります。
GPGPU やポストエフェクトなど、シェーダだからこそ実現可能なテクニックを重点的に扱っていきます。
GPGPU は若干難易度が高いので正直カリキュラムに取り入れるべきか、講師としては迷うジャンルです。
ただ、近年では深層学習(ディープラーニング)の分野にも WebGL と GLSL が使われていたりするので、せっかくなので WebGL で GPGPU を行うための基礎の部分については、しっかりと理解できるような内容で講義に含めていきます。
第五回
第五回は前述のとおり、受講者全員によるシェーダ作品の発表会を開催します。
昨年の発表会では、参加された方々からは「非常に刺激になった」、「他のひとの作品を見れてインスピレーションが得られた」など、かなり嬉しいコメントをもらえました。
今年も、作品を作るという具体的なゴールを設けてみんなでがんばって制作にも取り組んでいけたらいいなと思っています。
プラスワン講義
プラスワン講義は、第一回から第四回までの各回については、本講義終了後に別枠として行います。第五回は発表会を行いますが、その前に、まずプラスワン講義を実施します。
担当講師 | 講義内容 | |
---|---|---|
第一回 | 杉本 雅広 | 開発環境・便利ツールの紹介 |
第二回 | 杉本 雅広 | シェーダアートの世界を覗いてみよう |
第三回 | 小渕 豊 | シェーダー味付け101 |
第四回 | 天城 孝義 | Live Performance with GLSL (仮) |
第五回 | 高尾 航大 | TouchDesignerの紹介とGLSL ノードの使い方(仮) |
最後の第五回以外は、本講義のあと、講師をバトンタッチしながら行う感じですね。
適宜、休憩時間等を設けて進める形となります。
本講義 | プラスワン講義 |
---|---|
14:00 〜 17:00 | 17:15 〜 18:30 |
※時間は目安で、変更する場合があります
開催場所
スクールの開催場所は、昨年もお世話になりました コワーキングスペース茅場町 Co-Edo となります。
〒104-0033 東京都中央区新川1-3-4 PAビル5F
こちらのコワーキングスペースは、茅場町駅から徒歩数分で、非常にアクセスもよく会場の設備もしっかりしています。(Wi-Fi や各席に備えられた電源等を無償で利用できます)
大きめのプロジェクターを利用して講義しますので、ハンズオン形式でコードを見ながら講義する際も、受講者からしっかり視認性高くプレゼンテーションできるとてもよい会場です。
アクセスについては、以下のページに非常にわかりやすくまとまっています。参考にしてみてください。
受講料について
以下、受講料の一覧です。全て 内税表記 ですので、下記料金以外に余分な消費税等をいただくことはありません。
また、会場利用代金は受講料に含まれています ので、当日現地にて別途お支払いをいただくこともありませんのでご安心ください。
支払い形態 | 受講料 | 備考 |
---|---|---|
一般(一括) | 65,000 円 | 一括支払いで分割に比べて 15,000 円割引 |
一般(分割) | 80,000 円 | 分割回数や一回の支払額は相談して無理ない範囲で決めます |
学割(一括・分割) | 30,000 円 | ※学割の場合、一括・分割で受講料は変わりません |
※すべて内税、会場利用料金などを含みます。また学割を希望される場合は、お手数ですが別途学生証などを拝見させていただきます。
受講料は原則として前払いでお願いしていますが、これは単にいたずらや、事前連絡のない突然のキャンセル等を避けるためです。
たとえば一時的に収入が不安定な時期であるなど、なにかしらの事情がある場合はご相談いただければできるかぎり対応しますので、お気軽にご相談ください。個人運営のスクールなので、そのあたりは受講者さんの都合に合わせてできる限り調整します。
また、スクールの受講が確定するのは、申し込みいただいてから、折り返しこちらからご連絡を差し上げたあとになります。※これもいたずらなどの防止のためです。
お申し込みフォームから、必要事項をご入力いただき、お申し込みください。こちらから、遅くとも2~3日以内にはご連絡差し上げますのでそこで 確認が取れ次第スクールの受講が確定 となります。
特に、折り返しのご連絡を差し上げる都合上、メールアドレスの間違いにはご注意ください。また、3日以上経過してもこちらからのご連絡が届かない場合は、どこかでフィルタに掛かってしまったなど間違いが起こっている可能性もありますので、そういった場合は遠慮せず確認のご連絡をいただければと思います。
繰り返しになりますが フォームからの申し込み送信時点では受講が確定した状態ではありません ので、ご注意いただければと思います。
募集人数
今回のスクールでは、募集人数は 最大 40 名まで です。
こちらは、基本的には 完全先着順 となります。
お申し込みをいただいた日時をベースに、先着順で、順次参加が確定する形になります。
もし、支払いのことや講義内容のことで疑問や質問がある場合は、まずはお問い合わせください。一度申し込んだら最後、無理に取り立てるみたいなことは一切ありません。
できる限り多くの方に、有意義な体験を提供できたらという気持ちで運営しています。まずはお気軽にご相談いただければと思います。
お支払い方法とお申し込み
受講料のお支払いは、銀行振込でお願いしています。クレジットカード等での決済はお受けできませんのでご了承ください。
企業宛での請求書の発行や、領収証の発行等、必要に応じて対応できますのでお気軽にご相談ください。
お申し込みは、以下のフォームより、お願いします。
くれぐれも、入力間違いなどにご注意ください。
こちらから返信メールを送信させていただき、連絡が取れた方から受講が確定します。メールアドレスの記入にはご注意ください。
各自ご用意いただくもの
当スクールでは、機材の貸出等は一切行っておりません。
スクールの受講にあたり、Windows か Mac のノートパソコンをご自身でご用意いただく必要がありますので、その点はご注意ください。また、場合により講義内容の都合で(無料の)ツール等のインストールをお願いすることもありますのでご承知おきください。
また、サンプル等の配布するリソースについては、WebGL で動作するサンプルは Google Chrome での実行を前提に作成していますので、あらかじめ Chrome をインストールしておいていただければ、よりスムーズに受講が可能です。
お問い合わせ
なにかご不明な点や、ご意見等がありましたら当サイトのお問合せページよりご連絡ください。できる限り迅速に返信させていただきます。