帝国データバンクの情報を可視化し各地域を牽引する企業情報を美しくビジュアライズ! LEDIX がスゴイ!!
美しいグラフィックスが本当に素晴らしい
今回ご紹介するのは、LEDIX という日本国内の企業情報を使った可視化事例です。
正確には、LEDIX 自体はいわゆる指標のひとつで Local Economy Driver Index という言葉の略語です。これは地域経済における、企業がその地域を牽引する力の指標なのだそうで、今回のサイトではそれに関するデータが立体的に地図上にマッピングされます。
データとしての価値や、可視化したことの価値ももちろんなのですが、非常に高品質なレンダリングがとても素晴らしくて、普通に見ているだけで心が踊ります。
企業間のつながりや企業のタイプも可視化されている
今回の事例は、見た目が非常に美しいので、まず真っ先にそれが強烈なインパクトとして目に飛び込んできます。
CG としてのレベルが高く、光るようなブルーム表現、遠近感を誇張する疑似 DoF など、かなり手の込んだレンダリングがなされています。
かなり CG を作り慣れている人たちでなければ、こういったシーンを作ることは難しいだろうと思いますが、実装そのものは three.js ベースになっており、なにかツールやエンジンを使って出力したものというわけではなさそうですね。
上の画像を見ると、薄赤いサークルのような模様の部分に大きな光が、そしてそこから降り注ぐようにして地図上にも無数の光が見えると思います。
これらの光は国内の企業のひとつを表していて、それをつなぐラインは、各社の取引の内容などに応じて結ばれています。
大きな企業になると、それらのつながりが非常に広範囲に、また強いものとなるので、それだけ可視化されたときの迫力も違ってきます。
また、地図のほうをクリックしてやると、各都道府県ごとに、どれくらい企業があるのかを可視化することもできます。
こちらは夜空から見下ろしたかのような感じで、企業が黄色い点として描かれるのですが、こちらもとても美しいですね。
今回のサイトではぼかしをうまく利用した疑似的な DoF(被写界深度)っぽい演出が加えられていて、それが強い遠近感を見る人に与えます。
すごく壮大で、膨大なデータが可視化されているように見えて、ビジュアルの迫力が全然違ってきますよね。
ここではキャプチャ画像は撮りませんでしたが、About のページを見ると、どのようなデータが、どのようなルールで可視化されているのかがしっかりと説明されています。
ビッグデータは、それらを可視化することで興味深いビジュアルが浮かび上がってくることはもちろんですが、そこからまったく新しい見方や事実が見つかるというのが醍醐味であり、面白いところだと思います。
今回の事例では、光の演出や DoF っぽい演出にまず目を奪われてしまいますが、しっかりと隅々まで観察していくと、見た目がカッコいいだけではない可視化事例としてのコンテンツの面白い部分が見えてきます。
非常に素晴らしい事例だと思いますので、ぜひチェックしてみてください。