パーティクルが風に舞うようにふわりと浮かび上がる不思議な演出が面白いブロックチェーン関連組織のウェブサイト
3D っぽさは無いが斬新な演出
今回ご紹介するのは、ブロックチェーンとアートを結びつけ、新しい芸術の世界を模索する Snark.art という組織のウェブサイトです。
ブロックチェーンをデジタルアートのテーマとして見立てたり、あるいはブロックチェーンを使ってアートを推進するといったような、かなり独特なプロダクトを研究しているところのようで、不思議な雰囲気が漂うサイトになっています。
サイト上での演出もかなり独特なもので、パーティクルを使った今回のサイトのような演出は私も見たことが無いものでした。
カーソルでなぞると綿毛のように飛び去っていく
今回のサイトは、あからさまに WebGL っぽい描画の CG やシェーダアートなどが置かれているわけではありません。
もしカーソルを動かさずに、スクロール操作だけでサイトを見ていたとしたら、もしかしたら WebGL で実装されている部分がどこなのか、気が付かないかもしれません。
カーソルを動かしてサイト内をいろいろなぞるようにしてやると、一部の文字の部分が、実はパーティクルで構成されていることがわかると思います。
このパーティクルの動きがなかなか自然な感じで、とっても雰囲気が良いですね。
飛び去っていったパーティクルは、一定の時間が経つともとの場所に戻ってくるのですが、戻ってくる際はじわりと滲み出してくるような感じです。
メンバー紹介のところでは、メンバーの名前の部分にこのパーティクル演出が仕込まれているのですが、名前の部分をカーソルでなぞってやると、パーティクルが飛散するのと同時になにかハッシュ値のようなものがスラスラっと浮かびだしてきます。
なんかビットコインのウォレットとかで利用する、アドレスみたいなものなのかな?
詳細はちょっと私はわからなかったのですが、いかにもブロックチェーンを連想させるような演出で、非常に面白いと感じました。
いわゆる日本のスクラッチのように、名前を削るとハッシュ値が出てくるというなんとも凝った演出。
パーティクルが飛散したあとに、まるで抜け殻のような感じで文字がそこに残るのですが……
この部分も、よく見てみると非常に細かいところなのですが工夫して作られています。
よく観察してみないとわからないかもしれませんが、映画マトリックスを想起させるような、小さなフォントで構成された独特な文字のシルエットになっているんですよね。
しかも微妙にアニメーションしていて、ほんとに細かい……
今回のサイトは、一見、デザインやカラー構成もかなりシンプルな作りで、どこにでもありそうなサイトに見えます。
しかしカーソルを動かすユーザーのアクションひとつで、こんなにも驚きの演出が不意に飛び出してくるというのは、非常におもしろいです。
緻密に作り込まれた CG がド派手にバーンと出てくるのも面白いですが、こういったちょっと捻りの効いた表現というのもまた、味わい深いですね……
個人的には今回のサイトのような演出ってあまり見たことがなくて、とても感動しました。
ぜひチェックしてみてください。
リンク:
Blockchain Laboratory for Artists & Digital Art Projects - Snark.art