自然界から始まる水と人々の暮らしの物語……自然エネルギー関連事業を手掛ける VEOLIA のウェブサイト
水が巡るその道のり
今回ご紹介するのは、フランスにある自然エネルギーなどに関連した事業を行う企業 VEOLIA のウェブサイトです。
日本にも関連企業があるかなり規模の大きな国際企業ですね。
今回のサイトでは、自然界にある水を人々の暮らしにどのように取り込み、さらにはどのように配給し、どのように自然に返すのか……
その一連のストーリーが 3D シーンで再現されています。
インタラクティブに操作できる楽しいデモ
今回のサイトはカラーリングも含めてかなりポップな印象のデザインとなっています。
登場する 3D モデルも、どれも絵本の世界から飛び出してきたかのような可愛らしいデザインのものが多く、とても楽しげな雰囲気に仕上がっています。
WebGL のデモ部分は、ちょっとしたゲームっぽい感じの仕上がりですが、かといってなにかゲーム性があるわけではなく、あくまでもマウスカーソルで操作できるインタラクティブな WebGL デモ作品という感じ。
画面の中央辺りに、丸いボールのようなオブジェクトが水に浮かんでいるのが見えるかと思うのですが、このボールが今回のデモにおける主人公的な役割を果たします。
画面内でカーソルを動かすと、そのカーソルの位置に追従するような感じでボールが動きますので、障害物をときには避けつつ、進んでいきます。
このボールが水をキャラクターとして見立てたものなので、スタート地点が自然界の川のようなところから始まるのですね。
水はまず、最初のシーンではポンプのような装置のある建物に吸い込まれていきます。
さらに、次々とシーンが切り替わっていき、水がろ過装置を通過してきれいになったり、各家庭へと配給されていったりする様子が描かれます。
ろ過装置を通過した直後は、水のボールが細かい小さなボールの集合体のように描かれたりするなど、シーンごとに結構工夫された画作りがなされていますね。
またご覧いただければ一目瞭然ですが、風景なども結構凝った作りになっており、ローポリゴンなデザインながら、風合いのある楽しい風景となっています。
治水などの事業は、その規模が大きいだけに、なかなか日々の生活のなかで意識することが難しい仕事なのではないかなと思いますが、こうやってインタラクティブなデモとして可視化されているのを見ると、すごく身近に感じられるような気がします。
VEOLIA は上下水道の整備だけでなく、発電や、廃棄処理などの事業も手掛けているようで、本当にすごい大きな組織みたいです。
巨大企業がこうやって自社サイトで自然や環境について発信するというのは、それだけでも大きな意味のあることなのではないかなと思いました。
全編フランス語でちょっと文章を読み解くのは難しいのですが、とても楽しいデモに仕上がっていますので、ぜひチェックしてみてください。
