PC やモバイル端末でログインでき VR モードでオンラインポータルを作成できる Mozilla の Hub がすごい!
ルームを作成してみんなで空間を共有
今回ご紹介するのは、あの Mozilla が提供しているウェブサービスで、VR をテーマにしたサイトです。
こちらのサイトでは、ブラウザだけで VR のプライベートルームを作成することができ、URL ひとつで簡単にユーザーを招待することができます。
マイクを有効にすれば一種のボイスチャット風のことも行うことができますし、ルームのカスタマイズなどもある程度は自由に行えるようになっています。
まだ実験的なプロジェクトなのかなとは思いますが、現状でも既にかなりしっかり動作していてすごいです。
モバイル VR 対応だが PC での閲覧も可
今回のサイトは、PC での閲覧のほうが操作などは行いやすいと思います。
紹介するに当たり、まずは PC でサイトのトップページに行き、プライベートルームを作るところからやってみます。
ルームを作りを開始すると、デフォルトの状態で家具などのオブジェクトが置かれたような「装飾有りのルーム」の他、床しかないようなシンプルなルームなど、いくつかの選択肢の中からルームを選択できます。
さらに、自分のアバターを設定し、自分自身の環境のセットアップとしてマイクなどの動作許可を行います。
マイクをオンにしておくと、ルームに入ったあとで音声が拾われるようになりますが、なんとなくノイズの掛かったロボットの声のような感じに変換した音が流れているような気がしますね。
アバターがロボットだからかな?
ルームに入ったあとは、シーンにオブジェクトを追加したり、ペンで空間に落書きしてみたり、かなり自由に振る舞うことができます。
個人的には、画面下のところに置かれているステッキのようなボタンから、sketchfab などの URL ひとつで簡単にモデルデータがルーム内に持ってこれるのがほんとにすごいなと思いました……
めちゃくちゃ簡単です。
また画面の上部にある invite のボタンを使えば、ルームを共有するための URL が得られるので、これを誰かに教えて入ってきてもらえば、オンラインでルームを共有できます。
これもめちゃくちゃ簡単ですね。
誰かが入ってくると、その様子がリアルタイムにルーム内に反映されます。
別のブラウザプロセスを使ってセルフで入室してきてもらったピンクのロボットさん。
モデルデータの URL ベースでの追加、ペンツールでの落書き、自撮り用カメラオブジェクトによるシーンの撮影など……
とにかく結構豊富な機能が普通に動いていて驚きます。
共有のしやすさもかなり考慮がされており、自撮りした画像とかは Twitter に簡単に流したりできるようになってます。
今回のサイトは GitHub でソースも公開されており、自身の環境でも npm でのビルドなどが行えるようになっています。
Mozilla は WebVR を結構むかしから推してきてる印象だったので、この手のプロジェクトが Mozilla から提供されていること自体は違和感がないのですが、こんなにいろいろな機能が普通に動いているのは本当にすごいと思います。
特にユーザー体験を損ねないような工夫が随所に見られることが素晴らしくて、URL だけで簡単にモデルをインポートできる仕組みなど、かなり簡単な手順で使えるので本当にすごいです。
ブラウザでの VR 体験としてはなかなか稀有な事例だと思いますので、ぜひチェックしてみてください。