音の姿が見えるようなサウンドビジュアライザがステキなベルリン在住のミュージシャン光森貴久さんのウェブサイト
かなりの曲数が公開されていてすごい
今回ご紹介するのは、日本人のミュージシャン・アーティスト光森貴久さんのウェブサイトです。
白と、そして黒。この二色だけですべてが表現されているサイトなのですが、その表現力は味気無さなど欠片も感じさせません。
サウンドビジュアライザの WebGL 実装が素晴らしくて、まるで音の姿が浮き上がって見えてくるかのようですね。
ふたつの波形が織りなすビジュアル
今回のサイトは、一見するとかなりシンプルな構図になっていて、あまり余計な情報が無いのですが、かといって寂しい感じにもなっておらず、すごく洗練されたような印象を受けます。
ページ内にはたくさんの波形のグラフィックスが最初から表示された状態になっているのですが……
最初の時点では、これらの波形は静止画のように止まっていて動きません。
しかし種類がかなりあるのがわかると思います。
これらの波形は、光森さんのそれぞれの作品を表していて、タイトルと、波形のグラフィックスと、動画へのリンクなどがズラッと並べられています。
これらの波形の部分はクリックすることで実際に試聴が行えるようになっていて、再生が開始されると、今までは静止画のように動かなかった波形がリアルタイムに動き出します。
また、背景全体に WebGL のサウンドビジュアライザによって模様が描き出され、雰囲気が一変します。
この WebGL の表現も、あくまでも白黒だけで表されています。
個人的には、ここであまりアンチエイリアスとかが掛かっていないのがいいなと思いました。
通常、グラフィックスってエイリアスが目立ってしまうとそれがマイナスの印象になることが多いですよね。
でも今回のサイトの場合は、そのドットのパキッとした印象がむしろエッジのきいたグラフィックスの生成に一役買っていると思いました。また変にアンチエイリアスを掛けてないことで、サウンドが織りなす濃淡というか強弱というか……
波形を通じて「音の姿」が見えてくるような感じがします。
これいろいろな作品を見比べ(聴き比べ)してみるとわかるのですが、波形の出方が全然違うのですよね……
まあそれは当たり前なんですけど、でもそのことがグラフィックスにそのまま表現として目に見える形で出てくるというのは、単純にすごいと思ってしまいました。
一瞬モアレが出て不思議な柄が現れてきたり、モノクロの作品なのに表情は非常に豊かです。
サウンドも落ち着いた、静かに心に染み込んでくるような印象の作品が多めかもしれません。すごく、気持ち良いサイトだと思いました。
ぜひチェックしてみてください。