モザイク模様のような見せ方が面白い WebGL で実装されたインタラクティブ・ドキュメンタリー Missing
まるで映像作品のような重厚な作り
今回ご紹介するのは、誘拐事件を題材にした WebGL 実装のインタラクティブなドキュメンタリー作品。
女の子が誘拐され、見知らぬ土地に置き去りにされた……というのがその事件の概要で、どうやらオーストラリアで実際に起こった事件みたいです。つまり実話ですね。
最終的にその女の子は生きたまま無事に発見されるのですが、そのときの様子をドキュメンタリーとして閲覧できるようにしたのが今回のサイトみたいです。
リンク:
Missing | SBS interactive documentary | True crime story | Wendy Jane Pfeiffer
演出も緊張感があって素晴らしい出来栄え
今回のサイトでは、まず最初に誘拐事件が発生したその瞬間の様子が描き出されます。
これは動画を利用した映像なのですが、実際には WebGL によってレンダリングされており、エフェクトやノイズなどがシーンを演出しています。
マウスカーソルの動きに対して結構派手にぐいぐいと動くのですが、このあたりの操作感は、このサイトの全体で共通ですね。
一見普通の動画風だがぐいぐい動くインタラクティブな内容になっている。
最初のイントロムービーで、少女がビートルに乗って連れ去られてしまうのですが、そのシーンのあとにタイトルシーンが表示されます。
なんか映像作品的な作りですよね。
すごく味わいのあるシーン遷移演出があり、そのシーン遷移演出の質感の近い、モザイク模様風の演出がたびたび登場します。
タイトルシーンの背景にも、やっぱり同じようにタイル状の四角形がたくさん浮いた状態になっています。
上の画像を見ると、人物の描写はイラストで表現されているのがわかると思います。
誘拐されてしまった少女と、彼女がさまよう森の中の様子は実写の画像なのですが、その他の登場人物たちはイラストで描かれています。
このあたりの表現の対比が非常に素晴らしくて、物語を読んでいるかのようでもあり、それを実際に疑似体験しているようでもあり…… すごく不思議な感覚になりますね……
演出というか、エフェクトも結構派手に掛かるものが多く、なかなか手の込んだ作りです。
このサイトで扱っている事件について、ちょっと調べてみないとわからなかったので被害者の名前とかで検索していたのですが……
検索結果に出てきた FWA の日付が数ヶ月前だったので、結構前から公開されていたサイトみたいでした。
制作しているのは SBS というメディアみたいですが、現地に行って撮影したものと思われるクレジット表記になっていて、実際に内容についてもかなり本格派です。
すごく凝った演出がいくつも使われていて、参考になる点も多いと思います。
ぜひチェックしてみてください。
リンク:
Missing | SBS interactive documentary | True crime story | Wendy Jane Pfeiffer