GLSL シェーダコーディングで様々なクリエイティブに挑戦しよう! GLSL スクール 2019 募集開始します
2019 年 09 月開講
本スクールは、GLSL を利用したシェーダコーディングを基礎からしっかり学ぶことができる シェーダ入門者向け のスクールです。
近年では、ウェブブラウザ上で OpenGL 互換の API を呼び出すことができる WebGL の普及に加え、TouchDesigner や Unity、Blender といった、シェーダを利用可能なアプリケーションの登場により、シェーダを利用した様々な表現、様々な活用方法が生まれています。
本スクールでは、JavaScript を使って GLSL の実行環境を構築することができる WebGL を活用し、トライ・アンド・エラーの行いやすい、手軽に取り組めるシェーダの実行環境を用意しています。
普段は JavaScript をあまり使ったことが無い、という方にも気軽にシェーダに触れてみてほしいという思いから、本スクール独自の GLSL 学習用環境を提供する形になっていますので、普段はウェブ開発に携わっていないという方にも、安心してご参加いただけます。
※上記で記載のある独自の学習用環境とは、Electron を利用して実装したオープンソースの GLSL 開発用エディタです。無償で利用でき、Windows 用と Mac 用を用意しています。
以下、スクールの講義内容などについて記載していきますので、興味のある方はぜひ受講をご検討ください。
GLSL スクールの本講義カリキュラム
今回のスクールも主催者である杉本 雅広(すぎもとまさひろ)が責任を持って基本となる「本講義」を担当します。
- 杉本 雅広(本講義を担当)
- @h_doxas | Twitter
- WebGL 開発支援サイト wgld.org 運営
- WebGL スクールや勉強会の主催
本講義では、あまり極端な変化球のような内容ばかりにならないように、むしろ基本を重視した構成で講義を進めていきます。何事もまずは基本が大切ですので、しっかりと基礎の部分を固めることができるように、シェーダが動作する仕組みの部分からじっくりと取り組んでいきます。
また、シェーダを記述していく上で必要となる、数学の基本なども講義内容に含まれています。ベクトルや行列など、数学に対してはちょっと苦手意識があるという方にもわかりやすいよう、工夫して資料を作成しています。
もちろん、これらの基礎知識があることによって「初めてトライすることが可能になる応用技術や高度なテクニック」というのも世の中にはたくさんあります。そういった応用ワザについても、本講義はもちろんのこと、後述するプラスワン講義などで体験できるようにしていますので、ぜひ楽しみにしていただければと思います。
今回も豪華講師陣によるプラスワン講義を開催!
プラスワン講義は、ちょっとした課外授業のような気軽な雰囲気で、広く様々な分野の方々から講義をしていただく特別授業です。こちらは本講義のあと、1 時間程度を目安に、シェーダや 3DCG 熟練者の講師の方から他ではちょっとお目にかかれないようなコアな講義を行ってもらうもの。
本講義では触れられることのないような応用技術、あるいはシェーダを活用した表現について、外部講師が独自のテーマで語ってくれます。
以下、簡単ですがプラスワン講義の特別講師をご紹介します。
吉原 鐘太(@kanetaaaaa)
吉原さんは、kaneta のハンドルネームでお馴染みの開発者さんで、昨年の Tokyo Demo Fest の GLSL Graphics Compo(一種の競技種目のひとつ)で優勝した経歴をお持ちの方です。
参考: Tokyo Demo Fest 2018のGLSL Graphics Compoで優勝した!作品の解説等 - なんかやる
GLSL に詳しくないと、もしかしたら引用したブログ記事などを見てもなかなか詳細がイメージできないかもしれませんが、GLSL を駆使することで様々なシェーダアートを生み出す凄腕の開発者さんです。
最近はライブコーディングやシェーダアートをテーマにした情報発信などをしてらっしゃったので、Twitter などを通じてその作品を目にしたことがある、という人も結構いらっしゃるのではないでしょうか。
今回のプラスワン講義では、シェーダアート創作の入門的な内容から、品質向上のためのテクニックなども踏まえてお話していただける予定です。
坪倉 輝明(@kohack_v)
坪倉さんは、ソフトウェアからハードウェアまで幅広い技術を駆使するメディアアーティストさんで、VR をはじめとするいわゆる XR の分野の先駆者として、ご存知の方も多いかと思います。
以前は株式会社ワン・トゥー・テンに所属されていたということで、もしかしたらその頃から知っているというひともいるかもしれません。現在は独立されておりフリーランスのメディアアーティストとして広告・インスタレーション・メディアアートなどの領域で広く活躍されています。
今回のスクールでは、GLSL を直接記述することだけでなく、その先の「表現のしかた、活用のしかた」というところまでスクールで広く扱いたいという思いがあり、坪倉さんにプラスワン講義のご相談をさせていただきました。先ごろ VRChat で GLSL のライブコーディング配信をされていたのを目にしたときは、その可能性に私自身とても驚きましたし興奮しました。
今回のプラスワン講義では、シェーダの活用方法の広がりについてお話いただけるということで、とても楽しみです。
スクール全四回スケジュール
本スクールは、2019 年の 9 月 28 日(土曜日)に第一回が開催となります。
講義は原則隔週土曜日なので二週間ごとに講義が一回という感じになります。
以下が本講義のタイトルと開催日となります。
日時 | 講義内容 | |
---|---|---|
第一回 | 09月28日(土) | GLSL やシェーダの基礎知識を手に入れよう |
第二回 | 10月12日(土) | 頂点シェーダの特性と使い方をマスターしよう |
第三回 | 10月26日(土) | フラグメントシェーダを使いこなした表現に挑戦しよう |
第四回 | 11月09日(土) | ハイレベルなシェーダテクニックの世界を知ろう |
続いて簡単にですが、各回の概要を書いておきます。
第一回
第一回は一般にシェーダと呼ばれている概念の説明や、シェーダと GLSL の関係、さらにはシェーダがどのようにグラフィックスを描くことに関係しているのかなど、基本的な概念の部分からしっかりと講義を行います。
GLSL の基本的なお作法なども、この第一回でカバーしていきますので、第一回の講義を受講した直後から、自分のオリジナルシェーダを記述し始めることができるようになると思います。
第二回
第二回は主となるテーマが「頂点シェーダ」となります。
頂点シェーダに特有な部分、頂点シェーダだからこそできる処理など、頂点シェーダの持つ特性を活かしたテクニックについて学びます。
ただ、頂点シェーダだけを使うわけではなく、同時にフラグメントシェーダも活用しますので、どちらかというと軸足が若干頂点シェーダ寄りになっている、くらいに考えておいてもらえるといいかと思います。
第三回
第三回は、頂点シェーダと対になるシェーダである「フラグメントシェーダ」が主役です。
非常に汎用性の高い特性を持っているフラグメントシェーダを、上手に使いこなすポイントを学習できます。
このあたりまでくれば、実際に簡単なデモ作品を自分で作るために必要な、最低限の知識はしっかりと揃っているはずです。
第四回
第四回は、これまでの講義内容を踏まえつつ、ひとつ上のレベルを目指す内容になります。
GPGPU やポストエフェクトなど、シェーダだからこそ実現可能なテクニックを重点的に扱っていきます。
GPGPU は若干難易度が高いので正直取り入れるか迷うジャンルではあるのですが…… 近年では深層学習(ディープラーニング)の分野にも WebGL と GLSL が使われていたりするので、せっかくなので WebGL で GPGPU を行うための基礎の部分については簡単に扱えたらなと思っています。
プラスワン講義
プラスワン講義は、第二回から第四回までの各回の、本講義終了後に別枠として行います。
担当講師 | 講義内容 | |
---|---|---|
第二回 | 杉本 雅広 | GLSL シェーダ芸・超入門編 |
第三回 | 吉原 鐘太 | 考えるよりも手を動かす! ~継続的にシェーダーアートを作り続けるためには~ |
第四回 | 坪倉 輝明 | Web外への応用と、広がるシェーダー文化 |
※第一回は本講義の内容がやや多いので、プラスワン講義の時間も利用して講義を行います
本講義のあと、各々の回ごとに講師をバトンタッチしながら行う感じですね。
タイムスケジュールは原則、本講義のあと、プラスワン講義を行うスタイル。
適宜、休憩時間等を設けて進める形となります。
本講義 | プラスワン講義 |
---|---|
14:00 〜 16:45 | 17:00 〜 18:00 |
開催場所
スクールの開催場所は、昨年もお世話になりました コワーキングスペース茅場町 Co-Edo となります。
〒104-0033 東京都中央区新川1-3-4 PAビル5F
こちらのコワーキングスペースは、茅場町駅から徒歩数分で、非常にアクセスもよく会場の設備もしっかりしています。(Wi-Fi や各席に備えられた電源等を無償で利用できます)
大きめのプロジェクターを利用して講義しますので、ハンズオン形式でコードを見ながら講義する際も、受講者からしっかり視認性高くプレゼンテーションできるとてもよい会場です。
アクセスについては、以下のページに非常にわかりやすくまとまっています。参考にしてみてください。
受講料について
以下、受講料の一覧です。全て 内税表記 ですので、下記料金以外に余分な消費税等をいただくことはありません。
また、会場利用代金は受講料に含まれています ので、当日現地にて別途お支払いをいただくこともありませんのでご安心ください。
支払い形態 | 受講料 | 備考 |
---|---|---|
一般(一括) | 65,000 円 | 一括支払いで分割に比べて 15,000 円割引 |
一般(分割) | 80,000 円 | 分割回数や一回の支払額は相談して無理ない範囲で決めます |
学割(一括・分割) | 30,000 円 | ※学割の場合、一括・分割で受講料は変わりません |
※すべて内税、会場利用料金などを含みます。また学割を希望される場合は、お手数ですが別途学生証などを拝見させていただきます。
受講料は原則として前払いでお願いしていますが、これは単にいたずらや、事前連絡のない突然のキャンセル等を避けるためです。
たとえば一時的に収入が不安定な時期であるなど、なにかしらの事情がある場合はご相談いただければできるかぎり対応しますので、お気軽にご相談ください。個人運営のスクールなので、そのあたりは受講者さんの都合に合わせてできる限り調整します。
また、スクールの受講が確定するのは、申し込みいただいてから、折り返しこちらからご連絡を差し上げたあとになります。※これもいたずらなどの防止のためです。
お申し込みフォームから、必要事項をご入力いただき、お申し込みください。こちらから、遅くとも2~3日以内にはご連絡差し上げますのでそこで 確認が取れ次第スクールの受講が確定 となります。
特に、折り返しのご連絡を差し上げる都合上、メールアドレスの間違いにはご注意ください。また、3日以上経過してもこちらからのご連絡が届かない場合は、どこかでフィルタに掛かってしまったなど間違いが起こっている可能性もありますので、そういった場合は遠慮せず確認のご連絡をいただければと思います。
繰り返しになりますが フォームからの申し込み送信時点では受講が確定した状態ではありません ので、ご注意いただければと思います。
募集人数
今回のスクールでは、募集人数は 最大 50 名まで です。
※40名 → 50名 に増枠しました
こちらは、基本的には 完全先着順 となります。
お申し込みをいただいた日時をベースに、先着順で、順次参加が確定する形になります。
もし、支払いのことや講義内容のことで疑問や質問がある場合は、まずはお問い合わせください。一度申し込んだら最後、無理に取り立てるみたいなことは一切ありません。
できる限り多くの方に、有意義な体験を提供できたらという気持ちで運営しています。まずはお気軽にご相談いただければと思います。
お支払い方法とお申し込み
受講料のお支払いは、銀行振込でお願いしています。クレジットカード等での決済はお受けできませんのでご了承ください。
企業宛での請求書の発行や、領収証の発行等、必要に応じて対応できますのでお気軽にご相談ください。
お申し込みは、以下のフォームより、お願いします。
くれぐれも、入力間違いなどにご注意ください。
こちらから返信メールを送信させていただき、連絡が取れた方から受講が確定します。メールアドレスの記入にはご注意ください。
各自ご用意いただくもの
当スクールでは、機材の貸出等は一切行っておりません。
スクールの受講にあたり、Windows か Mac のノートパソコンをご自身でご用意いただく必要がありますので、その点はご注意ください。また、場合により講義内容の都合で(無料の)ツール等のインストールをお願いすることもありますのでご承知おきください。
お問い合わせ
なにかご不明な点や、ご意見等がありましたら当サイトのお問合せページよりご連絡ください。できる限り迅速に返信させていただきます。