アーティストの持つ世界観を 3D 空間にギュッと凝縮! Polly Kole Art portfolio が素晴らしい完成度!
まさにアートなポートフォリオ
今回ご紹介するのは、Polly Kole さんというアーティストのウェブサイトで、タイトルにも Art portfolio とあるように、まさにウェブサイトそのものがアートとして作られているかのようなサイトです。
シーン全体がピンク色をベースにした配色で彩られており、3D シーンとしての完成度やカメラワークなど、あらゆる点で高い完成度となっています。
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見た目とは裏腹に硬派で実直な作り
今回のサイトは、3D のモデルデータをたくさん使っていますが、3D 的な表現だけでなく、2D 的な表現も(ユーザーの目に見えるかどうかは別として)たくさん使われており、すごく WebGL 実装としてレベルの高いウェブサイトとなっています。
最初のローディング画面からしてピンク一色という感じのカラーリングなのですが、そのブレないスタンスによって、アーティストの持つ世界観が見事にウェブサイト上に立体的に表現されています。
Polly Kole さんは女性のアーティストですが、恐らく彼女をモチーフにしたと思われる 3D モデルが随所に使われています。
空気はピンク色の靄に覆われていて、それ以外の構造物は基本的に暗いブルーのような、あるいはパープルのような色で描かれます。
その中に、ネオンが浮かび上がるような感じでイエローのカラーが現れるその色彩はとてもバランスが取れており美しいですね。
シーン内に描かれるもののうち、基本的にイエロー系の色で描かれるものがクリッカブルな要素になっており、いわゆる普通のウェブサイトにあるリンクのようなものはほとんど置かれておらず、3D シーンを直接マウスでクリックしてやることで状態が変化します。
空間の中に浮かんでいる板状のオブジェクトなどをクリックすると、対応する作品を別シーンとしてロードし表示します。
この「作品の詳細ページ」のほうも基本となるベースカラーは統一されている感じですが、水面にオブジェクトが映り込んでいるかのような、メインのシーンとはまた違った雰囲気に仕上げています。
About ページなどの「3D 空間的にはメインのシーンとつながっているセクション」も、カメラワークなどが工夫されていてどの場面を切り取っても見応えがありますね。
本当に丁寧に作り込まれていて、幻想的でステキなサイトに仕上がっていると思います。
3D モデルがぐいぐい動くわけではないのですが、カメラの動きやバックグラウンドで再生されている音楽の雰囲気も相まって、どこかドラマチックな、ストーリー性のようなものを感じさせるサイトだなと個人的には思いました。
アーティストのウェブサイトということで、恐らくアーティストの趣向・意向を強く反映させているのだと思いますが、こういうふうに 3D 空間全体を統一したコンセプトでキレイにまとめるというのはすごいですね。
見た目はちょっと尖った感じというか、なんというかイロモノっぽいように見えてしまいがちなのかなと思いますが、WebGL の実装としては実によく考えられた硬派な作りだと思います。
ぜひチェックしてみてください。