細部まで観察できる! PC メーカー HP が提供する LEPx Digital Printing Technology のデモサイトがすごい!
機械の構造がよくわかる
今回ご紹介するのは、PC やプリンター製品などを製造しているメーカーとして世界的にもネームバリューのある HP のウェブサイトです。
公式サイトの中に置かれた特設ページみたいな感じっぽいですが、HP の業務用デジタルプリンターの技術に関して、3D シーンを使って詳細に紹介されています。
ちょっとロード時間が長い…… という点が残念なところなのですが、反面ロードが完了してしまえば非常に中身の濃い WebGL 実装を楽しむことができます。
リンク:
LEPx Digital Printing Technology
スキャン画像のような質感をうまく活用
今回のページでは、HP が恐らく業務用として提供している大型のプリンター機器に関して、かなり詳細にいろいろと機能を紹介しています。
3D シーンは、レントゲン映像というか、スキャン画像というか…… 半透明の質感で描かれるシーンを中心に、普通のランバートライティングで描かれるシーンも上手に使い分けしながら、ちょっとしたストーリー仕立てで描き出されていきます。
ある程度は、章立てされたような感じで内容が区切られていますが、場面によっては部品がピンク色などにハイライトされるので、それをクリックして選択してやることで、さらに詳細な説明を見ることもできます。
機械にあまり詳しくないと、まるで車のエンジンかなにかのように見えるような、重厚な機械仕掛けのオブジェクトがなんとも迫力満点です。
カメラワークなども工夫されており、思わず細かいところにまで興味が向いてしまいます。
3D シーン以外のところも結構こだわって作られており、シーン遷移の際の文字の表示・非表示のアニメーションなどもかなり丁寧です。
以下の画像では、カーソルが左側中段のタイトル部分に重なっているのですが、まるでレントゲン写真みたいに文字の一部が質感変化して描かれているのがわかるでしょうか? これすごいかっこいいですね。
またシーンが進んでいくと、半透明のスキャン画像風の質感と、普通のランバートライティングの質感を組み合わせて、内部の機構がよくわかるよう工夫して描かれる場面もあります。
プリンターの内部を高速に紙(のロール)が流れていくシーンなどでは、実際にどのくらいの速度で印刷が行われるのかが直感的に示されています。
具体的な数値が出てくるところなどももちろんあるのですが、普段からこの手の機械を使っている人、詳しい人でないと、数値を見ただけではその性能をイメージしにくいと思いますので……
グラフィックスを使ってビジュアルでそれが表現されているのは、わかりやすくていいですね。
質感などにかなりこだわりが感じられ、シーンが次々と切り替わっていく様子もなかなかスムーズで、かなり本格的に作り込まれた実装だなと思います。
いかんせん、ロードが長いように感じられるのがちょっと残念。日本からのアクセスだからなのかもしれないですが、たぶんデータの量が結構多いんじゃないかな……
一度ロードが完了すると、そこからは美しい CG でサクサクと動きます。
商業製品の 3D デモとしては、なかなか完成度が高いと思います。
ぜひチェックしてみてください。