デジタル空間のような空気感が見事! ベルギー在住の開発者 Rogier de Boevé さんのポートフォリオ
noisy な世界観がかっこいい
今回ご紹介するのは、ベルギーでフロントエンドの開発を中心に、デザインも手掛けているクリエイティブ・デベロッパー Rogier de Boevé さんのポートフォリオサイトです。
ページがロードされた直後から、ホワイトノイズを背景にうっすらと乗せたようなビジュアルが表示されるのですが、雰囲気が作りがとても上手で、個性的なポートフォリオに仕上がっています。
ご自身でデザインやイラストなども手掛けていらっしゃる方みたいなのですが、サイトのデザインも本当に洗練されていてかっこいいです。
リンク:
Rogier de Boevé - Creative developer
インタラクティブに変化するオブジェクト
今回のサイトでは、WebGL を利用して描かれる 3D モデル自体はそれほど種類は多くありません。
かなりプリミティブな形状のシンプルなオブジェクトが出てくるだけなのですが、その質感や描画される際の微妙なアニメーションの違いなどにより、見ている人を飽きさせない様々な表情を見せてくれます。
一見するとわかりにくいかもしれませんが、それぞれのシーンごとに、ほんの少しずつ外見が違っています。
背景の色が異なる状態になったり、ワイヤーフレームになったりとなかなかバリエーションに富んでいます。
また、これらのシーンはスクリーンショットではちょっとわかりにくいと思うのですが、微妙なマウスカーソルの移動速度に対するインタラクションが掛かるようになっています。
ほんのわずかな演出なので、もしかしたら言われなければ気が付かない程度の、ちょっとした違和感的なものを感じさせる演出ですね……
少しだけ、RGB ディストーションが掛かるようになっていて、カーソルを動かすと微妙に世界がゆらぎます。
サイト全体のデザインが、余白をうまく利用したレイアウトになっており、とてもおしゃれですね。
背景のグラフィックスの雰囲気とも相まって、渋いクールな印象に統一されています。
ご自身でイラストを描いたり、デザインまで手掛けたりと多彩な才能を発揮されている方なのでしょうね。今回のサイトからも、そういった多彩な感性の一端が感じられます。
サイト内には事例のスクリーンショットなどは一切置かれておらず、リンクが各コンテンツに付随しているくらいで、とにかくビジュアルが統一された雰囲気で徹底して揃えられています。
ポートフォリオサイトというと、普通に考えれば自分の手掛けた事例をわかりやすく配置したくなるところかなと思うのですが、ビジュアルに対する強いこだわりが勝ったということなのかな……
結果的には、すごくそれが良い意味で成功していると感じました。
非常にかっこいいサイトです。
ぜひチェックしてみてください。