デジタルコンテンツを手掛けるクリエイターたちが多数所属するクリエイティブ・プラットフォーム OUTPUT
アジア系のクリエイターが多数参加している
今回ご紹介するのは、OUTPUT というデジタルクリエイターたちを支援するプラットフォームのウェブサイトです。
どうやら、オフラインやオンラインで様々な企画やイベントを行う団体みたいなのですが、上海に拠点があるようで、もしかしたら中国発の取り組みからスタートした組織なのかもしれません。
実際、所属しているアーティストなどを見てみるとアジア系のクリエイターやアーティストが多いようです。
リンク:
OUTPUT – New Media Art as New Experiences
トップページ部分は Marpi さん
今回のサイトでは、ページの冒頭部分に、WebGL 製のインタラクティブなデモが置いてあります。
こちらのデモ部分は WebGL で様々な作品を公開してきた Marpi さんの手によるもので、その独特な空気感は今回も健在ですね。
幾何学的なオブジェクトを組み合わせてまるで生命体のようなキャラクターを表現した作品となっており、よちよちと歩き回るたくさんの「謎の生物」が登場します。
ある程度は視点を操作することもできるようになっているのですが、どちらかというと特徴的なのは「マウスカーソルの位置に応じた反応」だと思います。
今回の 3D シーンには「紙吹雪のように細かいキャラクター」と、「手足のある歩き回るキャラクター」の2種類が存在しており……
いずれもが、マウスカーソルの位置に応じて「そちらに向かって近づいていく」という挙動をしています。
おそらくですが、マウスカーソルの mousemove
に対してのみ反応するようになっているみたいなので、絶えずカーソルを動かしてやることで彼らを誘導することができたりもします。
また、この 3D シーンは登場するキャラクターの大きさや色はもちろんのこと、生成される地形などもすべてランダムな要素で動的に作られるみたいですね。
画面をリロードするたびに全く違った風景が出てくるのがなんとも面白い。
ときにはめちゃくちゃ大きなキャラクターが生成されたりすることもありますし、それぞれに形や、どのくらいカーソルに反応するのかなどもランダムにパラメータ化されているように見えます。
なんとなく、個性みたいなものを備えているからなのか、本当にキャラクターの動きが生き生きとしています。
サイト内はそれ以外にも、CSS や WebGL を駆使した様々なコンテンツが用意されており、冒頭のデモ以外の部分もかなり丁寧に作られていますね。
実際にオフラインでイベントを開催したときの様子などもたくさん掲載されているので、この手のイベントやアートが好きな方であれば、サイト内を一通りぐるっと巡ってみるだけでもかなり楽しめるのではないでしょうか。
個人的には結構久しぶりに Marpi さんの作品を見たのですが、氏の作品はすぐに「Marpi さんだな!」ってわかるところがすごいと思いますね……
なんというか、不思議な世界観を持ってる人だよなって思います。
細かく観察してみると本当に「生き物っぽい動き」をしてくれるので、飽きずにいろいろ想像することができて、本当に面白いです。
ぜひチェックしてみてください。