圧巻のグラフィックスとマニア垂涎の設定資料の数々！ Making Maisel Marvelous がまじでヤバい
完成度もボリュームも桁違い
今回ご紹介するのは、Amazon がプライム・ビデオで配信しているオリジナルドラマ The Marvelous Mrs. Maisel に関するウェブサイトです。
ドラマのほうはシーズン３くらいまで出ている人気の作品のようで、このドラマの設定資料集的な位置づけで公開されているのが今回のサイトのようです。
とにかく今回の事例、完成度がもう半端ではなくて……
なんといったらいいでしょうか…… Amazon の本気というか、ここまで力の入ったサイトをローンチしたりするんだなという新鮮な驚きがありました。とにかくめちゃくちゃ素晴らしい出来栄えになっています。
リンク：
ドラマを知っている人ならより楽しめる
今回のサイトでは、The Marvelous Mrs. Maisel というドラマの設定資料などが見られる形なので、原作となるドラマを知っているかどうかで印象が大きく変わると思います。
実際のところ、私はこのドラマを知らなかったのですが、いわゆるコメディ寄りのドラマみたいで、今回のサイトからも楽しいコメディタッチの雰囲気が伝わってきます。
今回は作品の内容よりも、WebGL 実装の部分に注目して見ていきます。
今回のサイトでは、水彩画のようなタッチで様々なオブジェクトが描かれるようになっており、インクというか、絵の具ですかね……これがにじむようなエフェクトが非常に見事に実装されています。
写実的なシーンも絵画調になっていたりするので、絵の具のにじむような質感との相性が素晴らしく、とにかくグラフィックスとしての完成度がとんでもなく高いです。
シーンは基本的に奥へ奥へと進んでいく立体的な構造なのですが、次々とオブジェクトが現れては消えていく様子は、なにか舞台作品を見せられているようでもあり、あるいは映画のダイジェストを見せられているようでもあり……
迫力も臨場感も、グラフィックスとしての説得力もすごいです……
上のキャプチャ画像を見てもらうと、画面の下のところにプログレスバーのようなものが置かれているのがわかると思います。
このプログレスバーっぽいインターフェースは、実際には動画のシークバーのような柔軟な操作ができるわけではなく、各チャプターの先頭に移動できるリンクみたいな感じです。
また、WebGL で描かれるシーンはいつでも左下の再生ボタンのアイコンから一時停止させることができるんですが……
WebGL でインタラクティブに描かれているシーンなので、当たり前っちゃ当たり前なのですが、一時停止した上で 3D シーンをじっくり観察したりすることもできちゃいます。
単なるティザー映像などとは異なり、立体的な空間のなかでコンテンツを自由に楽しむことができる、本当に素晴らしい情報提供の形だと思いました。
この上の画像も 3D シーンです。視点を変えながら観察すると本当に楽しい！
今回のサイトは、ここ一年くらいの間で言えば間違いなくダントツにびっくり仰天させられたサイトだと思います。もちろんいい意味で、です。
映像表現としての面白さ、3D コンテンツとしての完成度、惜しげもなく公開される設定資料など、どの面を切り取ってみてもとにかく素晴らしい。若干、負荷が高い部分はあるかもしれないですが、こればっかりは仕方ないのかなという気がします。それよりも、コンテンツの充実度合いが半端じゃないので、ここはケチらず盛りまくったのが正解だったと感じます。（そういうふうに納得させられるケースって本当に稀有な事例だよなって思います）
これ作った人たち、本当に大変だったろうな……
どこが制作したのかまでは調べてないですが、WebGL コンテンツとしてこれだけのものを作れるというのは本当にすごい……
WebGL で世界を驚かせたければ、このレベルのものを作らないといけない時代なんですね…… いやほんと、驚きました。
ウェブの事例としても、WebGL の技術面でも、またコンテンツの充実度としても本当に見事な事例です。
ぜひチェックしてみてください。
