多数の 3D モデルを利用し不思議な空気に満ちた世界が広がる! 100 Gecs のウェブサイトが面白い
なにかの手がかりがあるのかしら
今回ご紹介するのは、100 Gecs というアメリカのミュージシャン(2人組のグループ)のウェブサイトです。
私はあまりポップカルチャーなどに詳しくないのですが、結構有名なグループなんでしょうか……
ミュージック・ビデオとかもせっかくなので見てみたんですが、音楽としては(良い意味で)独特な雰囲気があり、またミュージック・ビデオの内容もかなり個性的な感じで面白いですね。
今回のサイトも、どこか不思議な雰囲気に仕上がっています。
リンク:
100 Gecs | 1000 gecs & The Tree of Clues
個人的には背景の木のモデルが気になる……
今回のサイトは、ミュージシャンの公式サイトということになるのかなと思いますが、コンテンツとしてはあまりボリュームはなく、どちらかというとリンク集に近い構造かなと思います。
画面全体を埋め尽くすファンタジーな世界観がまるでゲームのようで迫力満点ですが、私が見た限りでは、3D モデルに対してなにかクリッカブルな要素があったりするわけではないようです。
画面向かって左側に、RPG でコマンド入力を行ったときのようにメニューが並んでおり、そこからそれぞれの関連サイトにリンクされています。
3D シーンの中央には、青々とした葉が美しい木のモデルがあり、その周囲にいくつかのオブジェクトが円を描くように並べられています。
横方向のスワイプ操作、あるいは画面下に置かれている矢印の形をしたアイコンをクリックすることで、フォーカスするオブジェクトが横に移動しながら変化していきます。
画面の下のところに文章が出ているのですが、本当になんというか……
あまり具体的に楽曲などについての説明があるわけではなく、抽象的な話題が中心なように見えますね……
サイトの名前にある「The Tree of Clues」っていうのが、たぶんなんですけど直訳したら「手掛かりの木」になると思うんですが、やっぱりなんかの楽曲やアルバムと関連したサイトなのかな?
ちょっとそのあたり、私にはよくわかりませんでした……
WebGL の技術面で言えば、使っている glTF のファイルの質が良いというのもあるのでしょうが、すごく質感がきれいな CG シーンが描かれます。
ブラーを掛けることで見栄えが良くなっているというのもありますが、これだけたくさんのモデルデータを読み込んでいるにしては妙に読み込みが速いような感じもしますし、見た目は結構濃い味な感じですが技術的にはいろんな工夫がされていそうな感じがします。
木のモデルがゆらゆらと揺れ動くアニメーションも非常に滑らかで美しく、WebGL に携わる人間としては思わず技術的な部分でいろいろ気になっちゃうような、そんなサイトだと感じました。
いわゆる「技術についてはよくわからない一般ユーザーの目線」で見ても、明らかに一発で個性的なサイトだということは伝わると思いますし、ミュージシャンのサイトらしいメッセージ性の強いサイトに仕上がっています。
なにかサイト内に仕掛けがあるのかなあ……
いろいろクリックしてみたりはしたのですが、少なくとも私はなにも発見できませんでした。
ビジュアルを楽しむだけでも、十分面白いと思います。
ぜひチェックしてみてください。