バーチャルなデジタル空間で様々なコンテンツを楽しもう! デジタル・エンターテイメント会場 Naoz
かなり気合いの入った本格的な作り
今回ご紹介するのは、デジタル・エンターテイメント会場をウェブブラウザ上から体験できる Naoz というプロジェクトです。
公式で日本語のインターフェースが提供されており、恐らくいくつかの言語や地域向けの実装がすでに組まれているのだと思います。その姿勢を見ても、かなり本気度の高いプロジェクトなんだろうなと感じますが……
サービスとしての骨子は、デジタル・エンターテイメント会場を提供するということからもわかるとおり、ウェブを中心としたデジタル空間を活用することで、様々なエンターテイメントを提供することにあるようです。
リンク:
Naoz | Digital World of Entertainment
オンラインで提供できるエンターテイメント
コロナウィルス感染症の影響もあり、なかなかオフライン(実地)でのイベントが行えない状況が続いている昨今、エンターテイメントをウェブの世界で展開するビジネスモデルがいろいろなところで生まれていますよね。
今回のサイトの場合、コンサート、アート展、新製品のプロモーションなど、いろいろなサービスをウェブを通じて展開できるようになっているみたいで、自動車メーカーの BMW なども協賛しているプロジェクトのようです。
ユーザーが最初に目にするシーンは、なんとも迫力のある 3D シーンとして描き出されます。
スクリーンショットの画像ではちょっとわかりにくいかなと思うのですが、あえてドットバイドットではなく解像度を落としてレンダリングを行っています。
解像度を落としている都合上、ややドット模様が目立つように感じられる外見になってしまうわけですが……
その反面、ポストエフェクトや反射の表現などに異常にこだわって作られています。
恐らく、見た目の美しさと解像度とを天秤に掛けて、解像度を落としてでもキレイな CG を出すことを選択したのでしょうね。
冒頭でも書いたとおり、公式で日本語化されているのでインターフェースについては日本語で書かれています。
一部、スポンサーが投稿した記事などは英語のまま(そこを翻訳するところまではしていない)ですが、使い方や操作方法はかなり直感的ですし難しいことはほとんど無いでしょう。
今回のサイト上で提供されているデジタル会場には、実際にチケットを購入しないと入れない場所もあります。まるで本当のイベント会場のような感じですね。
もしかしたら、将来的には日本でもこういったデジタル会場でコンサートを行うミュージシャンやアーティストがたくさん生まれるのかもしれません。
水面やドームのガラスの反射などはかなりこだわって作られている雰囲気。
今回のサイトの WebGL 実装は Dogstudio が手掛けているみたいです。
彼らのオフィシャルなサイトを見てもらえば、自ずと WebGL の実装を得意とするクリエイティブ・スタジオであることがわかるかと思いますが、今回のサイト上でも彼らの実力に見合った見事なグラフィックスを楽しむことができます。
幻想的な雰囲気のグラフィックスとしての品質もそうですが、マウスカーソルの位置に応じてインタラクティブに変化する 3D シーンの構成も見事です。
日本でどの程度このサービスが活用できるのかは未知数ですが、WebGL 実装としてはレベルも高く参考にできる点も多い事例だと思います。
ぜひチェックしてみてください。